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侵入者

4話

王都 城門前

「本当に行っちゃうのか、寂しくなるな頑張ってな」


「尾白井くんも頑張ってね」

「尾白井、留守の間頼んだぞ!」


そう勇者4人は別れを告げ、街を旅立った。

異世界から来てここにいるのは俺一人になるのか……

悲しくなんてなってられない、あいつらが旅してる間にも魔物は湧く、その為の兵士団だ、俺も一応兵士団所属になっている、力をつけてこの世界でのあいつらの変える場所を守らなきゃな。

さて王城に戻ろう



その後ろ姿を見つめる者がいた、被ったローブから、漏れる笑みは不気味さをか持ち出して居た、気味が悪くその者へ近づく者は居なかったが一人の酔っぱらいが近づく。

ドンッと肩と肩がぶつかった。

「あぁ、どこ見て……」

次の瞬間そこに居たはずの男は初めから居なかったかのように消えていた。



_________________________________


夜、静かだ、この時間になると篝火が騒いでいたりしたから、それか無くなった今、虚しさを感じる。


コンコンと扉がノックされた

多分アレクセイだろう来るって言ってたし

「あいよーどうぞー」

それだけ返事をする。扉を開けてきたのはやはりアレクセイ


「こんばんは、静かだね」


「そうだな、んでなんか用があったんだろ?」


「あっ、それはね…」

なんだこいつモジモジし始めたぞキメェぞそれで王子か。

アレクセイがスゥと息を吸い覚悟を決めたかのような顔で


「スバル、僕の妻になってくれ」



…………は?こいつ今なんと


「僕の妻になってくれ、恥ずかしいんだ二度も言わせないでくれよ…」


「いや、だって俺男じゃんお前男じゃん」


「でも今は、女の子だ、小さくてか弱い可愛い女の子」


「っ、なに恥ずかしいこと言ってんだよ、って言われてもな」

残念ながらこの体でも恋愛対象は女のまま変わってないんだよなぁ。


「すまな……」

返事は途中で中断せざる負えなかった。何故なら


バリンッ!窓ガラスが粉々になり吹き飛ぶ。


「なんだっ、スバル僕の後ろに!」


それに従い咄嗟に壁に掛けた剣を持ちアレクセイの後ろへ回る。アレクセイは強い、新城と打ち合える程の実力者だ。


割れた窓から中に人が侵入してくる

赤黒い、まるで血のような色をしたローブを被りフードからは表情が伺い知れない。


「貴様何者だ、何が目的だ!」

アレクセイが剣を抜く。

侵入者は答えない、手にナイフが構えられていた。


侵入者はナイフを逆手に持ち、アレクセイに飛び掛った、アレクセイはナイフを剣で受けそのまま力を込め突き飛ばした、押し切られ体勢を崩した瞬間を狙い、剣での刺突を見舞った、しかし紙一重で躱され、侵入者ら突き出された剣の腹を思い切り殴り付けた。

「なっ!」

アレクセイから驚愕の声が発される。辛うじて剣は手放さ無かったものの、正面ががら空きになる。

突っ込んできた侵入者を蹴り上げようとするも、侵入者のナイフがアレクセイの足に突き刺さる、痛みに耐えたアレクセイは力任せにそのまま蹴り飛ばそうとする、だが侵入者の体がボヤける、蹴りは侵入者の身体を捉えたはずだったが、まるで煙を蹴ったような感触だった。

(まずい、幻覚か!)


足を使った大振りの攻撃をしてしまった為に、すぐには体制を戻せない

しかし凶刃はすぐそこに迫っていた。

(あぁ、ごめんスバル、守れなかった)

次の瞬間、アレクセイの首から血が吹き出し、床へ倒れ込んだ。



_________________________________


アレクセイが目の前で殺された、何も出来ず固まっているしか出来なかった。何もしなければ殺される、だが動かない、動けない恐怖で竦んでいる。アレクセイが殺された事で動揺している。

侵入者は目の前に迫っていた、振り上げられた手刀は俺の意識を奪い去っていった。


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