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#5 響恢2 (285字)
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現れたのは体長2mを超える大男だった。
嗜虐性を多分に孕んだ笑みを浮かべていたが、視界の端に俺を捕らえるとそれは止み、かわりに警戒の色合いを深めた。
破壊された窓側の壁の破片からはまだ土埃が舞っている。
な、なんだこいつは・・・。
(チハラといい、こいつといい、俺はなんちゃってバトルロワイヤルの会場にまぎれ込んじまったのか?!
・・・いや、ここうちの学校だし!!
まあ、大分様子は変だし、人もいないけど。 )
それより脱出だ、脱出!
せっかくご丁寧に大穴をあけてくれたんだ。
これを使わない手はない!