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#10 天願
奥へ奥へと俺は夢中で逃げ込む。
ガンッ!ガンッ!
男が投げてきた硬質の何かが左前あたりの机にぶつかり結構な音を立てた。
ガンッ!
まだ距離があるせいかなんとか当たらずにいる。
振り返る余裕はないので必死に走るのみだ。
あと少・・ぐあっ!!!
下手な鉄砲数打ちゃ当たる。
右の足首をやられた!!
しかし痛がってもいられない。
右足をひきずりながら更に逃げる。
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