恋する程に。
「好きな人ができちゃった。その、応援してくれる…?」
高校に入ってから、まだ半年。
そして君の好きな人は…5人目。
相変わらず移り気な彼女は私の幼馴染みだった。
「…今度は、どっち?」
小学校では12人。中学校では7人。
高校では1ヶ月に1人は大体聞いてるから、まだまだ増えるんだろう。
彼女はいつも恋をしている。但し、相手は男とは限らなかった。
「…女、の子。」
やっぱりそっちか。
今までの24人の内16人は女の子。それも小学校後半辺りからはずっと女の子だった。
男の名前を聞いたのはせいぜい3,4年生頃までだ。
女の子に恋をする度彼女は悩んで、悩み尽くして。そして想いを伝えられずに冷めていく。
非合理的だ、と私はいつも思う。
好きになったものは仕方ない。女だろうが男だろうが。開き直ってしまえばいい。
私はこういう人なんだ___と。
生憎そんな私の考えは彼女には受け入れ難い事らしい。
曰く、同性を好きになった事の無い人に分かるわけがない、とか。
「告白、するの?今回こそ。」
「無理。無理だよぉ…。…わかってるでしょう?」
苦笑いを返して、思考する。
わからない、私は彼女の気持ちがわからない。
そこまで悩むぐらいなら私に言う必要も無いのに。
独りで抱えて、独りで完結させてしまえば良いのに。
___少なくとも、私はそうだった。
どうして私は、はっきりしない彼女に。
恋をして、しまったのだろうか。
彼女は言った。私が同性を好きになった事が無いと。
でもさ、それは端から間違っていたんだよ。
私は最初から彼女が好きで、独りで悩んでいたから。
独りで完結させて開き直った。
彼女を好きになったものは仕方ない。
こういう人間になってしまったから仕方ない。
だから私は彼女を理解できない。
好きで好きで、大切にしたい人程。
その心が、わからない。
皮肉めいた内心。表に出ない感情。
全部全部、あなたのせい。
恋をした事に後悔は無いけれど。
あなたへの憎悪と愛が、私の中で混ざっている。
ぐるぐる。ぐるぐる。
嗚呼、あなたをぐちゃぐちゃにしてしまいたい。
(殺したい程に愛してる?)
(あなたが知りたいだけなのです)
なんかこう…ドロっとしたのが書きたかったんだけど無理。
というかあれ、最後くっつけようとした筈なんだけどどうしてこうなった。




