remembrance
サキヒノ。誰得?俺得。
世界は平行している。
あっしは世界を渡り歩いてきた。
さて、突然こんなあっしの話もつまらないだろうから、あっしが歩いてきた世界で、
"あっし"が幸せだった世界の話をしようじゃないかーーー
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「…花?」
彼女___檜、という咲の恋人であるその子は、花を両手に持って驚いた顔をしていた。
「これ…どうしたにゃ?くれるのかに?」
「だから渡したんよ!ちなみにその花はスターチスだぜっ」
檜が持っているのは色とりどりのスターチスの花束だ。
あっしが檜に花をプレゼントしたのにはちゃんと理由がある。
それは、つい先日の話だ。
晴れて檜と恋人になった咲は嫁であるクロトの元へと向かった。
あ、恋人がいるのに嫁とかそういうツッコミは無しでよろしく!
咲は檜を喜ばせたいと思ったのだ。
(何だかんだでクロトは話を聞いてくれるもんなぁ)
檜と付き合う以前もたまに話をしていたし、どうしたら喜んでくれるか相談しに行った。まぁ案の定最初は嫌そうな顔をするのだが。
とりあえずしつこく迫ったところ、
「花でもプレゼントすれば!?」
声を高くしてそんなことを言われてしまった。が、確かにプレゼントというのは良い案だと思い早速花をこしらえて檜にプレゼントするべく戻ったのだ。
「何か突然だに…?まぁでも、ありがとうにゃ、咲。とても綺麗だし、嬉しいにゃ!」
「どーいたしましてー」
檜の喜ぶ顔が見れたしやっぱりプレゼントは正解だった。
(本当に、可愛い…あーこれだから女の子って奴はっ!)
若干口元がにやけそうだが止められない。
可愛い女の子が嬉しそうな顔をして笑ってるんだから自重なんて無理な話だ!
世界が永遠でいられたら良かったのに。
なんてらしくもない事を考えてしまうのも仕方ないと思う。
スターチス…花言葉は______
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永遠なんて無い。
だから望んでしまう。
幸せだった世界を。
…らしくもない、らしくもない。
じゃあ___この世界は、楽しんでもらえたかな?
また会った時には、くだらない愛でも謳ってあげよう。
では、"次"の幸せな世界を楽しみにして、
Let's meet again______.
『変わらぬ心』『途絶えぬ記憶』




