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星のゆりかご ――最強の人工知能は母親に目覚めました。――  作者: たけまこと
第二章 ――成  長――
20/66

帰 宅

 鑑識課のタイラーは特攻隊員が内部を盗聴している後ろで待機していた。突然大音量のベートーベンが流れ始めた。


 タイラーはなにがおきたのかいぶかったが、シャッター越しにも大きな音楽が聞こえて来たと言うことは、外部側の拡声設備ではなく病院内で放送を行ったと言う事だ。誰が流したのだろう?警備室を取り返したのかな?とタイラーはとっさに思った。

 その時いきなりシャッターが上がり始めた。


「隠れろ!」

 SWATが叫ぶ。その場の全員がが物陰に隠れる。SWATはシャッターの内側に何かをくっつけて頭を下げる。

 上がりかけたシャッターの内側で爆発が起きる。その横にいた男は何かをその爆発した所に放り込んだ。


「目を閉じろ!閃光弾だ!」SWATが叫ぶ。

 シャッターの向こうで閃光が輝くとSWATが中に突入する。あわてて特攻も続く。鑑識の男もその後に続く。

 突然ロビー内で強力な光と爆発音が響くと人質達が一斉に爆発音の方向から逃れようと逃げ出す。その後ろから武装したSWATがなだれ込んできた。


「なんだあ?これは!」

 SWATは意外な光景を目にして叫び声を上げた。

 テロリストは全員看護婦に抱きつかれて身動き出来ずにいる。ほとんどは看護ロボットに銃を取り上げられていた。何人かは銃を撃ったようである。

 看護婦が銃を持ったテロリストの前で倒れていた。SWATは銃鉦でテロリストを殴りつけ銃を奪うと看護婦を見た。血が流れていない。


「看護ロボットか。そっちは?」

「こちらもロボットです。」

 特攻の連中はロビーを一瞥すると直ちに奥に向かって走り始めた。偽SWATの鑑識も後に続く。

「よし、人質を外に出せ!ここは警官に任せろ。我々は奥の捜索にかかる。気をつけろテロリストは他にもいるぞ。」


 SWATはロビーを抜け横にある扉を開けると、中に向かって銃を構えた。中にいた人たちから悲鳴が上がる。その中にテロリストらしき者がいないことを確認すると次の目標に向かう。

 鑑識の男はすばやくテロリストや室内の写真を撮る。SWATは中に警官を呼び入れると後を任せた。


「おいっあんまり先行するな!」SWATの男が鑑識の男に怒鳴った。

 SWATの装備をしてはいるものの中身は鑑識課の人間だ。こういう訓練は受けていないから危なくてしょうがない。もっとも訓練を受けていないから恐ろしさも知らないのであろう。特攻についてどんどん前に行く。

 次々とドアを開け、部屋のチェックをしていく。

 

「各診療室のチェック。テロリストが隠れているかも知れない。」

 SWATはすばやく診療室のドアを開けるとドアの影に隠れる。ペアの相手が中に飛び込む後ろの者がバックアップする。次々と診療室をチェックしていく。チェックを終わり出ようとしたSWATは変な物音に気がついた。


「何者だ!手を上げて出て来い!さもなければ撃つ!」

 SWATは音のしたほうに銃を構えて叫んだ。ガタガタッと音がしてロッカーの扉が開いた。黒い服を着た少女が現れた。


「患者か?」SWATは銃を下げて聞いた。

「この病院の保育士です。」少女は意外とも思えるほど落ち着いて答えた。

「隠れていたのか?」

「はい、テロリストが来たのでロッカーの中に隠れていました。」


「判った。すぐに脱出しろ。ん?怪我をしたのか?」

「はい、少し。」

「外に警官がいる。独りでいけるか?」

「はい、大丈夫です。」

 SWATはシンシアを外に出すと次の部屋に向かった。


 シンシアは脱出する人々にまぎれて外に出る。幸い黒い服なので目立たないが、穴だらけの服を警察に見られるとまずい。

 シンシアはすばやく人ごみからはずれ、誰にも見られていないことを確認して、物陰に隠れながら現場から脱出した。

 現場を写している監視カメラを駆使しての脱出劇は、シンシアにとってはたやすい事であった。

 隣の建物に入り汚れた顔や髪を整えるとそ知らぬ顔で歩き去った。

 

 角を曲がった所で特攻は異様な物を見つけた。看護婦に抱きつかれた男が死んでいた。その傍らにひどく腹部を破損した看護ロボットが倒れている。

「死んでいる。」

 特攻は男が死んでいることを確認してロボットを引き剥がそうとした。しかしまったく動かない。

「ここはいいっ!」次へいくぞ。」

 鑑識の二人はポータブルスキャナを取り出すとすばやく遺体とロボットをスキャンした。ついでに付近を詳細に撮影する。

 

 人口出産室に近づくと銃で撃たれた看護婦が倒れていた。血が流れておらずアンドロイドと判る。すぐそばに二人の男が死んでいた。二人とも銃で撃たれていた。そばに短機関銃が落ちている。この男の物であろうか。

「まるで同士撃ちしたみたいな感じだな。」鑑識の男はそう思った。

 人工出産室の扉の前に着く。周りを特攻とSWATで固める。特攻の合図でドアが開けられ突入する。抵抗は無かった。中のテロリストは全滅していた。奥の扉を開けると医師達がいた。


「同士討ちでもしたのかな?」

「さあねそれより特攻の気を引いておいてよ。すばやくスキャンをかけちゃうから。」

 鑑識の男が特攻に聞かれないように囁く。


「そんなに急ぐ必要は無いだろう。第一こいつは特攻の手柄だぜ。」

「だからすぐに現場は特攻に押さえられちゃうだろう。」

「ああ……そういうことか。」

 SWATの方も事情を理解したようだ。

「そういうことさ。よろしく頼むぜ。」

 そういいながら次々と死体やその辺のものをスキャンし続けていった。


 思ったとおり制圧が終わってからいくらもたたないうちに連邦捜査局は調査部隊を送り込んできた。人質の解放が確認されるとすぐ現場は封鎖され警察も追い出された。

「まったくなんだってんだあいつらときたら仁義もクソもあったもんじゃない。協力だけさせやがって用がすんだら出てけって言うんですぜ?」コグル警部は署長に噛み付いた。


「まあ、そういうなよ人質は全員解放されたんだし人口出産室も無事だったんだろう。手柄のひとつや二つ取られたって無事に事件が解決すれば良いじゃないか。」

 人の苦労も知らないで勝手にほざくなとコグルは思った。


「しかしこれでは犯人のバックの捜査は無理ですよ。」思いっきり厭味ったらしく言ってやった。

「それは連邦捜査局に任せておきたまえ。我々の手に余るかも知れないからな。」

 所長は実にのんびりした事を言ってやがる。

 ふん、やっぱりそういうことかい。そうコグルは思った。まあいい、鑑識の連中が資料を集めているだろう。


 しかし今回の事件はどうにも不可解だ。自分にかかってきた電話は一体誰からだったのか?どうもSWATが突入した段階で奥にいた連中は全滅していたようだ。

 連邦公安捜査局は今回の事態がはっきりしてからは、かなりあせっていたようだ。ジタンのうろたえぶりからコグルはこの事件の裏には公安がいると確信を持った。


 これはもしかしたらとんでもないスキャンダルになる。下手を打てば命にかかわる事態になるかも知れない。


 

 マリアはようやくシンシアとの交信を回復した。直ぐ横にいながら話が通じない事にマリアの苛立ちは頂点に達していた

「シンシアどうなったの?なんで話をしてくれないの。」

「申し訳ありません。証拠の改ざんに時間を取られました。ボディの方はどさくさに紛れて脱出してきました。今はタクシーに乗っています。」

 どうやら無事に脱出したようだ。マリアはほっとした。


「それなら私の家に帰って。私もすぐに行くから。」

「判りました。」

「シンシア、何故軍のサイボーグがテロリストの中に入っていたのかしら?」

「分かりません。調べた所によりますと軍を退役した後はあの体は軍に返却することになっています。しかし軍の装備品リストからは連邦公安捜査局に貸し出された体が数十体有るようです。」


「するとあのボデイは誰が使っていたの?」

「ボディに侵入した時IDを確認できています。連邦公安捜査局に貸し出されたうちの一体です。」

「それじゃ公安がテロリストを支援していると言う事?」

「まだ確認できていません。」

 マリアはとんでもない事実にぶち当たったことに気付いた。しかし今は早く家に帰ってシンシアのボディを確認しなくてはならない。

 

 大急ぎで家に帰るとすぐにシンシアが戻ってきた。シンシアの姿を見てマリアは息を飲んだ。体中擦り傷だらけの上に服にいくつもの穴が開いていたからだ。

「なんてひどい格好!撃たれたの?」

「いえ、大丈夫です。撃たれてはいません。本体の故障は軽微です。」

 とりあえずシンシアのボディは無事だと判って安心した。実際の所どの位被害を受けているかは知る由もないが迂闊に修理には出せない。


「証拠は消してきた?」

「セキュリティのデーターは根こそぎ破壊して置きました。復元も難しいでしょう。」

「出勤記録は?」

「あの事件は私が出勤する前に起きていますから本日の出勤記録は元々ありません。」

「あなたを見た人は?」

「スーさんと他数名。私を知っているのは彼女だけです。」

 直属の上司か。その人がシンシアの行動に不信を抱かなければ良いが。


「そのスーさんは最初に撃たれた人?」

 マリアはシンシアをモニターしていた最初の映像を思い出した。

「はい、撃たれて重症のはずです。」

 すぐには聞き取りは行われないだろう。仮に聞き取りがなされても彼女に嫌疑が向くとも思えない。


 マリアはもっとも聞きたくないことをシンシアの聞いた。


「犯人を殺したの?」

「はい、私を見た全員を殺しました。彼らから情報が漏れることはありません。」シンシアは淡々と報告する。

 これを聞いてマリアは大きな衝撃を受けた。シンシアは人を殺したことを必要な行動としか考えていないのだ。


「なんてことを。」

 マリアはひどい重荷を背負ったような気がした。市販の看護用ロボットがシンシアにかかるとこれほど強力な兵器になるとは。マリアは胃袋に大きな氷の固まりを押し込められた様な感じがした。


「マリア気分が悪いのですか?」

「いいえ、平気よ。それよりあなたがここまで帰る間に撮られた駅や道路の映像を全部消去して偽の映像に交換出来るかしら。すごくたくさん有ると思うけど。」

「142カ所です。すぐに取りかかります。」

 マリアは驚いたいくら無機頭脳でも検索もせずに答えられる数字ではない。


「なんでそんなにすぐに判るのよ。」

「私が外出する際私の周囲が見え無ければ安全が確認出来ませんのでいつも外部カメラで自分を見ながら移動しているのです。」

 これは初めて聞いたことだった。シンシアは毎日のように自分の周りを映し出すカメラの映像を見ながら歩いているらしい。


「つまりあなたはこのコロニー内のいかなる場所へでもハッキングが可能だと言う事ね。」

「はいそうです。」

 マリアはますます暗澹たる気分になっていった。


 モンスターだ。マリア達はモンスターを作ってしまったのだ。

 アランがいればこんな時に何か良いアドバイスをくれたかも知れないのに。


「シンシア」マリアは力なく言った。

「はいマリア。」

「おねがいもう人を殺す事はしないで。」

 シンシアには人を殺すという意味が解っていない。

「はい、法律的には人を殺すことは禁じられています。しかし相手が自分または他人を殺そうとしているときは殺人は認められていますが?」


 正当防衛のことを言っているのだろう。しかしマリアが言いたいことはそんなことではなかった。

「法律や規則じゃないの。人は死んだら生き返らないの。だから人を殺してほしくないの。」

 シンシアはしばらく考えていたようだ。


「相手がマリアを殺そうとしてもですか?」

「それでもよ。あなたなら人を殺すことなく目的を達成する事ができるでしょう。」

 シンシアは再び考えているようであった。


「マリアがそう望むのであれば。」

 シンシアは到底納得などしてはいないだろう。

 しかし少なくとも禁止事項としてシンシアに命令することにはなったとマリアは思った。


「とにかく服を脱いで、培養タンクに入って頂戴。」

「判りました。」

 シンシアは服を脱ぎタンクに入った。


 すぐにタンクは培養液で満たされた。数時間経てばシンシアに付けられた傷跡は跡形もなく消え去るであろう。

 マリアは脱ぎ捨てられた服をかき集めるとバラバラに切り裂きシュレッダーで粉砕した。

 靴も同様に粉砕する。もう他に忘れた事はないかしら。数日すれば警察がやって来るかも知れない。

 現場から逃げ出した事は気が動転したと言えばいい。今回の事件とシンシアの関わりを当局に気づかせてはならない。

 今は慌てて変に画策すると墓穴を掘る。じっとしていた方がいい。


 全てを終えるとマリアはすっかり疲れ果てて今のソファーにぐったりしていた。



 培養タンクから出てきたシンシアの体の傷はすっかり癒えていた。

「明日はどうしようかしら。」マリアはシンシアに聞いた。

「たとえどのような事が起きようとも病人や赤ん坊を放って置くわけには行きません。」

「そうね。」

 シンシアは心になんの負担も感じていないのであろうか普通の人間であればいかなる理由であれ人を殺せば大きな心理的負担がかかるものであるが。


「シンシア私はあなたとつながっていたけど状況は半分も判らなかったの。あなたの思考が早すぎて付いていけなかったのよ。

 明日になれば警察に聞かれるかも知れないから今のうちに私に状況を教えて頂戴。」

「判りました。」


 シンシアは事の仔細をマリアに話したそれはマリアにとっては非常な苦痛を感じるものとなった。

 状況を聞き終えるとマリアはシンシアの計算高さを思い知った。やはり並の人間では無機頭脳には太刀打ち出来ない。

 目的と条件を与えれば最も効率の良い方法で完遂する。しかも人間のように感情に流される事もない。


 やはりモンスターだ。もしこの能力を持ってして人間と対峙する者が表れたら人間は危機的な状況を迎えるであろう。


 食事を取っていないせいもあったのだろうか話を聞いているうちに急に吐き気がしてきて慌ててトイレに駆け込んだ。何も吐くものは無かったがまだお腹がムカムカしていた。

「ごめんなさい。急に気分が悪くなってしまったの。」

 マリアはこんな話を聞いたために体調を崩したと思っていた。しかしシンシアは意外な事を言った。


「マリア、あなたの基礎体温の変動をいつもチェックしていましたが、妊娠の可能性が有ります。数日中に検査を受けて下さい。」


「………えっ?………」マリアは絶句した。


 ニュースは朝から病院テロのことで持ちきりであった。


 政府は今回のテロ事件を『木星の風』の犯行と断定し、そのテロ支援自治区としてレグザム自治区を激しく非難した。そしてテロ支援を行った首謀者の捜査のために連邦公安捜査局に捜査協力を行うように要請した。、

 レグザム自治区は激しく反発し、連邦のでっち上げだと非難、それに対し木星連邦は捜査を受け入れなけでば経済封鎖を行うとレグザム自治区に迫った。

 一方レグザム自治区は連邦の態度を自治権の侵害であると強く非難した。しかし他の自治区の反応は連邦に追従しレグザム自治区に対し早々に非難声明を発表する自治区も現れた。


 次の日素知らぬ顔でシンシアは病院に行った。スーは現在集中治療室にいたが命に別状はなく、既に目覚めていることは事前に調べて分かっていた。

 病院内では昨日の話で持ちきりであったが、事件が起きたのは外来と人工出産知る周りだけの話であり、病院自体は何の問題もなく業務を行っていた。

 無論テロリストが占拠し場所はまだ封鎖されており、病院全体もざわついた感じではあった。しかしそれ以外は大した混乱もなく業務は滞る事は無かった。


 サキエがシンシアを見つけ話しかけて来た。


「シンシアさん昨日は大変だったわね、巻き込まれなかった?」

「はい、大丈夫でした。」嘘ではない。巻き込まれたけれど無事であった。


「テロリストは人工出産室を爆破しようとしていたみたいなの。」

「はい、ニュースで聞きました。」嘘ではない。実際にニュースも見ている。


「でもSWATが突入して犯人を逮捕したんですって子供たちが無事でよかったわ。」

 この人は心底からそう思っているようであった。昨日撃たれたのがスーではなくサキエで有ってもシンシアに同じようなことを言っただろう。

 シンシアは昨日の自分自身の行動に関しては何も感じてはいなかった。それにより得るものも失うものも無いからだ。


 恐怖を感じることも無ければ誇らしげに感じることもない。それが今のシンシアなのだ。


「はい、大変嬉しく思います。」

「そお、それとスーさんがおおケガをしてねしばらく仕事は出来ないのよ。」

「判りました。あとで見舞いに行ってみます。」

 シンシアは嘘を付くことが出来ない。そういうメンタルがまだないのだ。それでもマリアは昨日一晩かけて嘘をつかずに本当のことを言わない話し方をレクチャーしたのだ。


「まだ集中治療室だからダメよ。2,3日したら行ってあげて。」

「はい、そうします。」

「それから看護ロボットが使えないの。異常行動を起こしたとかでメーカーが全部点検をするそうよ。」


 仕事はいつもの通り続けられた。幸い今回の事件では病院関係者の死者は出なかった。それが雰囲気を明るいものにしていた。

 しかし看護ロボットの抜けた穴は大きく、全員が超過勤務で仕事に当たらなくてはならない。

 その為病院関係者への聞き取り調査はほとんど行われず、シンシアのその日の行動に言及する者もいなかった。


 一週間後一般病棟に移ったスーをシンシアは見舞った。スーは既に元気を取り戻しておりシンシアの来訪を喜んで迎えた。

 しばらく話をしていたが事件の話は出なかった。スーも精神的ショックを受けているらしくあまり思い出したくないようである。

 自分が撃たれたあとどうしたのか、ほとんど覚えていない様子であった。

 まだ他の人と話をしていないようなので、シンシアはあの時の自分の周りにいた人間に自分の名前を聞かれたかどうか記憶を再生してみた。しかしそのようなことはなさそうなので、

 スーを助けたのが自分であることは黙っていることにした。いずれにせよ今回の捜査が自分に及ぶことは避けられそうである。


 シンシアはマリアの言いつけを守り、静かにしていることにした。


 2週間ほどして看護ロボットが順次復帰してくるようになると病院は元の状態を取り戻し人々の記憶から、忌まわしい事件の事は忘れ去られて行った。


アクセスいただいてありがとうございます。

登場人物

ハリソン・コグル         シドニア・コロニー警察の警部

ユトリロ・タイラー        シドニア・コロニー警察の鑑識署員

ユンバル・ジタン         連邦公安捜査局のシドニア・コロニー本部長

アランの忘れ形見を宿したマリア。

暗く沈んだ日々の中初めて訪れた希望の光、シンシアはマリアを守るれのか?…以下サスペンスの次号へ


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