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守るべきもの

並行して書きますZE。

ウィスプジャーニーは土曜あたりにアップするます

宮殿のテラスに美しい少女がいる。

だがその体は傷だらけだ。

彼女はただ外を見ている。

そこにエルガートが駆けつける。


「レミネット!」


彼はレミネットを抱きしめる。

彼の腕の中でレミネットは泣き始める。


「うう、エルガート…みんな死んじゃったよ…

 私をかばって…みんな…もう、ヴァルキュリアは

 私とヘレナさんだけになっちゃったよ…」


「ああ、もういい。それ以上言うな」


それから少しの間、テラスには

レミネットのすすり泣く声だけが響いた。


レミネットとエルガートは、庶民の出身だ。

親のいない2人は、孤児院で育ったのだ。


だが、ソロモン王に兵士としての素質を

見込まれ、兵士隊に入隊した。


「……ありがとう、もう大丈夫」


「よかった。王が呼んでいるそうだ。行こうか」


「うん……」


「本当に大丈夫か?無理するなよ?」


「大丈夫!もう吹っ切れたよ!」


一転してレミネットの口調は明るくなった。

健気にも気丈に振る舞う彼女を見て、

エルガートはこの時強く誓った。


必ずこの少女を守り抜くと……




そして2人は王室へ向かった。

そこにはすでに兵士たちが集まっていた。


「来たな、君たちで最後だ」


王が威厳に満ちた声で言う。


「ではこれより、話をしよう。

 我々は今、滅亡の危機にある。

 それは、ネビロスによるものだ」


ネビロスと言うのは、メソポタミア南部の

小国のことだ。


「今までは気にもとめない存在だったが、

 今では脅威だ」


「1つ、質問があります」


1人の兵士が言う。


「私は、戦いの様子を間近で見ていましたが、

 凄まじい光景でした。

 1人の敵に、何人もの仲間が殺されました。

 敵の正体は何ですか?」


「フム、では説明しよう。

 敵はアルマを使っている」


「アルマとは一体?」


「神の魂だ。奴らは神の魂を身に宿している。

 常識破りの強さにも合点がいくだろう?」


「そんな…それでは、勝ち目がない!」


兵士たちは絶望した。


「うろたえるな小僧ども!

 我々にも勝機はある」


ソロモンは72個の小さな箱を持ち出す。


「この中には私が封じた魔神の魂が

 入っている。そう、これがアルマだ」


そしてソロモンは強く言う。


「お前たちにこれを託す!

 これを持ちネビロスを倒すのだ!」

トゥットゥルー

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