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00.プロローグ

はじめまして。下書きがある程度溜まったので、見切り発車で連載開始します。

もし、もしも。どこかで見たような設定だなぁと思う御方がいましたら、笑って流してくださいませ。

ジャンルもHNも違いますが、同一人物が書いています。

少しでも楽しんで頂ければ幸いです。

 この世界にはいくつもの種族が存在していた。

 それらを大まかに二分すると、人間と人外の者に分けられる。

 数の多い人間はそれ一つで種族だが、人外の者はいくつもの種族に分かれ、種族によっては更に部族にも分かれて、と細分化されている。

 寿命も様々で、人間の平均寿命八十歳を基準とし、それよりも短命な種族を短命種。長命な種族を長命種と呼ぶこともあった。


 人間は主に人間の生活圏で。

 人外の者は主に人外の者の生活圏で。

 それぞれの常識、法の下で街を形成して暮らしていた。

 だが、必ずしもはっきりとした住み分けが行われているわけではない。

 人間の生活圏で人外の者が暮らすことも、人外の者の生活圏で人間が暮らすこともできた。

 ただし、その場合、それぞれの生活圏での常識、法に従うこと。郷に行っては郷に従え、という暗黙の了解がまかり通っていた。


 そんな二つの生活圏の狭間で、どちらの生活圏にも属さない都市が一つ存在する。

 見捨てられた街とも呼ばれる、独自の規律によって成り立つ城塞都市。

 この街では後ろ暗い者、例えば他の街で指名手配された者なども、堂々と往来を闊歩できる。他の街で違法とされる薬、毒薬なども普通に売り買いされている。

 規律さえ守れるのなら、他はすべてが許される。どちらの生活圏の(しがらみ)も持ち込み不可な街。

 だからこそ、この街はならず者や犯罪者、訳あり者が多く住み、他の街では後ろ暗い商品を売り買いする者達が多く出入りしていた。


 とは言っても、そんな街でも他の街同様、否、少しは違うかもしれないが、普通に生活を営む日常が存在する。小さな薬店を構える薬師もまた、訳ありな住人の一人だが、この街でひっそりと慎ましやかに暮らしていた。


 これはそんな世界での、そんな街での。

 ある薬師と奇妙な男の、出会いから始まる物語である。


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