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キャラメイク

体を起こすと白をメインの色にした部屋の中のベットで横たわっていた。

その瞬間、見知らぬ声がかかってきた。


「ようこそ旅人様。私は道先案内人のゼロです。旅人様がアストラルに降り立つ前のサポートをいたします」


「っ、びっくりした。いきなり現れるんだな」


「それはすみません。それでは早速旅人様がアストラルに降り立つための器を作りましょう」


そう言うと目の前に大きな姿見が現れた。

どうやらこの姿見に写っているのがプレイするためのゲームキャラのようだ。


「初期アバターは現実の自分の体なんだな」


「はい、あまり現実と差異がありすぎますとアストラルに降り立った時その差異のせいで動きずらいということがあるので最初は現実の体を出しています。しかし創造神様からのお言葉で15%以上現実とずらす必要があると言われているので、旅人様が変えた部分がどれくらい差異があるか確認してから器を固定します。30%以上差異がありますと動きにくくなるのでその警告もします」


おそらくリアルバレに配慮してストッパーをかけているのだろう。

改めて自分の体を見て動きやすさを重視するためギリギリを見極めつつ各パーツを設定する。


「やっぱり髪色は変えておきたいな。銀髪はよくあるけどPVでもちらほらいたから大丈夫だろう。長さは今のままでいいか。次は眼の色か。左右色違いにできるのか……どうせゲームだしやるか色はこれとこれかな。肌の色は少し白めにするか。ゼロ、これでどれくらい変わった?」


「確認します......差異率10%。あと5%変化させてください」


「まだ変えないといけないか。と言っても身長と体格は変えると動きにくくなるし......ゼロ、身長体格を変えずに規定値まで変化させることできるか?」


「できますよ。それでは今のバランスを崩すことなく変化させていきますね」


そういってゼロが指を振ると先ほどまで自分の色違いだったはずのアバターが別人に変わった。

少し青みのある銀髪に水色の黄緑色の瞳の整った顔をした自分と同年代ぐらいの綺麗な女性になっている。


「目、眉、鼻、唇の形を変えさせてもらいました。ここを少しいじるだけでも印象が変わるので旅人様の良さを生かしつつ美形になるようにしてみました」


「ありがとう。これで決定してくれ」


「わかりました。それでは名前を決定して姿見をくぐってください」


すると目の前にキーボードと入力画面が現れた。

このMMOでは名前被りがNGであるため事前に候補の名前をいくつか考えていたが、第1候補の名前がOKと出て少し驚く。


「『レイ』って結構使われそうな名前だけど誰も使っていないんだな。で、くぐれば良いんだな」


すると現実の見慣れた体からかわり先ほど鏡越しに見た体に変化する。

そして周りの景色も合わせて変化していた。

部屋の壁が遠くに行き先ほどまであった家具たちが消え、ファンタジーものによく登場する闘技場みたいなものに替わっていた。


「それでは旅人様ステータスと唱えてください」


「わかった。『ステータス』」


そういうと目の前に青色のウインドウが現れた。

よくゲーム画面で見るステータス画面を見ているとアイテム欄が太字になっていた。


「今、旅人様のアイテム欄に『はじまりの剣』を贈らせていただきました。アイテム欄を選択して『はじまりの剣』を選択後実体化を選んでください」


指示に従って実体化を選ぶと目の前に剣が現れた。

柄を握るとずっしりと重みを感じて落とさないように慌ててバランスをとる。


「それでは今からターゲットを出します。それを『はじまりの剣』で思うように壊してください」


そういうと数m先に自分の身長と同じくらいの藁人形が現れた。

握ったことのない剣を何とか振り上げて人形に向かって振り下ろす。

だが当て方が悪かったのか途中で止まってしまった。


「ゼロ、この剣をもう少し軽くできないか?重すぎで体が持っていかれる感じがする」


「『はじまりの剣』はこのあとのスキル選択で自身がどういった戦闘スタイルにしたいかを確認するためのものですので、この剣が重いと感じたならそれより軽い剣である短剣や細剣をおすすめします。その後『始まりの剣』はスキルに合わせるように変化します」


そう淡々と返したゼロにこのあとのスキルについて考える。

軽く調べたβテスターによる攻略サイトで初心者おすすめ武器が載っていたが、短剣は攻撃範囲が狭いためモンスターと接敵するのに恐怖を覚えるタイプでは扱いづらいという評価が出されていた。

そこまで積極的にモンスターを狩らないので材料費が安い短剣スキルを取ろうと決めていたがここでもそう評価されるなら短剣にしておいたほうがいいだろう。

そうして中途半端に切れた藁人形を慣れない剣でやっと切るとゼロが声をかけてきた。


「武器の使い方はここでは以上です。次は旅人様がアストラルで生きるための初期スキルを決定してもらいます」


すると先程の訓練場から変わって図書館のような場所に変わった。

そして眼の前にはバカでっかい百科事典のようなものが置かれている。

開いてみるとゲームで見るスキルツリーのようなものと簡単な説明が見開き1ページに書かれていた。


「それは旅人様が現在取得できるスキル一覧です。その中から3つ選んでください」


「この『???』は?」


「それは発現できる可能性のあるスキルです。解放するためには該当のスキルを使いこなす必要があります」


「ああ、そういうシステムなのか。それなら戦闘系スキルで『短剣』、製作系スキルで『錬金術』、あとは.......『採取』だな」


製作一筋でないのなら戦闘系は一つ取っておけと言われており錬金術はソロで戦うのに回復手段がないのは不利だからという理由で決まっていた。

あとは錬金術の素材探し用に植物系が取れやすいこれに決めていた。


「それでは旅人様改めて『ステータス』と唱えてください」


そう促され再び唱えると初期画面が変化していた。


ーーーーーー

名前:レイ

種族:人間


HP:100 / 100

MP:100 / 100


スキル:

・共通語Lv5

・短剣 Lv1

・錬金術 Lv1

・採取 Lv1


装備:

・はじまりの短剣

・初心者の服


所持金:

10000G

ーーーーーー


「ステータスの数値は確かスキルに応じてマスクデータとして数値化されているんだったか? 今どきのやつにしてはめずらしいな」


「それでは旅人様改めレイ様。どうか心ゆくまでアストラルをお楽しみください」


「ああ、ありがとうなゼロ」


そう言うと白く染まって気がついたら町中に立っていた。

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