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いつかほんとのこと

作者: Soraきた

いつか、

ほんとのことを教えてほしいと

思ったことがあった


そのいつか、を考えていたとき

わたしにとって決して

無駄な時間ではないことを

あらためて知った

あなたには何度も教えてほしいなと

思った


不思議だけど

あなたに会った時間から

あなたと別れる時間までのあいだ

ほんとのことを教えてほしいと

思ったことがなかった

それは、たぶん

ありふれた思いを

あなたに気づかれないように

ただそれだけを思っていたから


次の約束のとき

その約束を交わした時間から

次にあなたに会うまでの時間

ほんとのことを教えてほしいと思った


季節がわたし寄りに現れたとき

あなたと行きたい場所がまたひとつ増えた

その季節がくり返すたび

あなたの

ほんとのことを教えてほしいと思った



あなたに会えない時間

わたしのほんとのことを

あなたにだけ

知ってほしいと

そんなことを思い始めたとき

ありふれた思いが重なり合った





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