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呪い姫

作者: 秋葉竹





殺された

呪いを

たれに

告げよう


人は生きているだけで

心を血まみれにするものなんだけど

そんな当然の不幸なんかで

他人を呪う人なんて

いないよね


すべてを

奪い去られて

夫さえ

奪い去られて

子さえ

奪い去られて

おのが赤心を

おのが赤裸々を

嘲笑われて

殺されたとき


殺された

呪いを

たれに

告げよう


あたしが罪ならば

すべてに

復讐をする


神にも

悪魔にも

人にも

世界にも

夜にも

真昼にも

朝にも

すべからく


あたしの罪を

蔓延する

悲しみの呪いを

みなにかける



人は生きているだけで

罪に押し潰されそうになるもんなんだけど

そんな当然の苦しみなんかで

他人を呪う人なんて

いないよね



やさしい言葉は

みんな

好きだよね

でも

夢を

みられなかった

なんて

大きな嘘をつかなくても


夢をみたあとでも


ただ

呪えば

いいんだよ?





ときはすぎ

震える胸はにんげんの

弱さなんだよ、降るは白雪






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