Part4:戦闘開始
「行くよ黒羽!」
「えっ…?るな…何をして…。」
黒羽は光の球を生み出している私を見て、驚きと『こいつ馬鹿なんじゃ…』という顔をしていた。
「黙っててごめん!実は、この力でちょうどあそこにいるような敵を倒す夢を見たの。でも、教えたりして、狙われたら困るでしょ?だから…」
「なるほど、怒る暇も無いのか。でも、こんな雨の中でも力が使えるなら...!」
彼の言う通り、怪異がこちらに近づいている。黒羽は鞄を地面に落として、月光の鎧を纏って走り出した。彼の鎧が輝いて、まるで光の戦士のように輝いていた。
ーーいざとなると緊張する。でも、私も覚悟しなければ。
私は一歩下がって、月光の矢を構えた。というのも、リンが空き缶を拾い上げた時みたいに矢をイメージしたらできたのだ。
ーー黒羽、頑張って!私も後ろから支援するから。
「気をつけて、黒羽!」
黒羽は敵に向かって突進し、敵の攻撃をかわしながら月光の拳を放った。しかし、敵はその一撃を軽々と受け止め、強烈な反撃を繰り出してきた。黒羽は辛うじてそれをかわし、距離を取る。
「くそ、強いな…!」
その時、私が放った月光の矢がまっすぐに敵の胸に突き刺さり、黒い霧が一瞬揺らいだ。しかし、敵は怯むことなく、再び攻撃を仕掛けてきた。
「るな、もう1発頼めるか?」
「わかった!黒羽ももう一回頑張って!3発は出してみせるから!」
私は再び矢を構え、今度は連続で5本の矢を放った。次々と放たれる光の矢が敵を捉え、その動きを一時的に止めた。
その隙に黒羽は全力で敵に突撃し、月光の拳で敵の顔面に強烈な一撃を放った。敵は大きくのけぞり、その身体が崩れるように地面に倒れた。
「やったか…?」
黒羽が息を切らしながら確認すると、敵は既に霧散していた。
部屋に上がった。
「は〜最悪。びしょ濡れじゃん。」
「まったく迷惑なやつだったな。」
「リンは大丈夫かな?」
「流石に同時にはないと思うけど、とりあえず戦わねばならない存在がいることは伝えたいな。」
「早い方がいいし、今すぐ電話しようよ。」
「だね。」
「...あれ。繋がんないよ?」
「まさか、もう襲われたりしているとかじゃ...。」
「流石にないよ~。どうせ親に叱られてるとかなんじゃない?」
「そうだと良いけどな…。」
実際のところ、黒羽の嫌な予感は当たっていた。名古屋のリンの前に、同じような黒い霧に包まれた敵が現れていたのだ。