表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
84/307

第84話 マジでやる

 マジで戦う……!

 ヤバイじゃねぇかよ……!


 ……いや、本当にこいつはこれから本気出そうとしてるのか……?

 そんな力があるなら、最初から本気出してたはずだ。


 じゃあこれは嘘か?

 その可能性のほうが高い。


 俺たちを動揺させるために言ってるのか?


 いや、それならルイナの腕が紫色になった理由がわからない。

 ルイナはあの女の毒に強かったのに、急に毒に侵されたってことは……。


 ……やっぱり、女の言ってることは本当なのか……?


 だとしたら、ルイナ以外のやつはみんな死んじまうじゃねぇかよ……。


 「どうしたの? 私に殴りかからないの? それとも、もう殴りかかれない腕になっちゃった?」


 女は挑発の言葉をルイナに向かって言いながら、ルイナにかなりゆっくりと近づく。


 ルイナは女をにらでる。

 女はそんなルイナの目を見て楽しんでるように笑っている。


 「やっぱり効くじゃん、私の毒。何かの間違いだったのかな?」

 「…………」

 「黙り込んじゃってどうしたの? 何も言い返せないの? まぁ、下手に挑発するよりいいよね。私を本気で怒らせてじわじわ殺されるより、今の感情のままにしておいて即死したほうが楽だもんね」


 女は短刀を力強く握りしめる。

 俺は女の隙を見つけたが、動くことができない。


 ルイナに『動くな』って言われてから動いてないけど、その間にあの女が俺の体内にある毒を強くしたみたいだ。


 マユ、キイラも動けないみたい。


 早くこいつ倒して、セトオギロのとこに行かなきゃいけないのに――


 「――今だよ」


 ルイナが突然言う。

 すると、ルイナの前の地面から赤い液体が吹き出してきた。


 『血』か……?


 その吹き出た液体は、まるで意思があるように女に向かう。

 女は液体に当たるギリギリで高く跳躍する。


 すると液体も、女を追いかけるように上へ進んだ。


 女は襲いかかってくる液体を躱しきれず、液体に飲み込まれる。


 女を飲み込んだ液体はルイナのところに戻り、ルイナの前で止まった。

 液体は宙を浮いている状態になってる。


 肝心の女は、ただ濡れてるだけ。

 ダメージを与えたようには見えない。


 ルイナは何をしたかったんだ……?


 「……? なーんだ。ただ濡らしただけなんだ」


 傷がついていないことに気づいた女は、また笑う。

 一方、ルイナは前にある液体を見ている。


 「……トルアキナ族の力、使ってみるよ」


 ルイナ?

 何を言ってるんだ?


 そんなことを思ってルイナを見ていた。


 するとルイナは、自分の唇を噛んだ。

 その瞬間、液体がルイナに向かう。


 液体はルイナを飲み込む。


 すると、空気の()()が変わった。

 ルイナを飲み込んだ液体は、煙のように消えた。


 そして、その中にはルイナがいた。

 いつものルイナじゃない。


 右頬に紋様があるルイナだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ