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第8話 転生して二日目

 「うーん……」


 俺は眠い中目を開ける。

 朝日が窓から見える。


 もう朝か……

 昨日はあのあとルイナは帰って、飯食って、寝たのか。


 それとめっちゃ寝るとき大変だったな。

 角がめっちゃ邪魔なんだよな……


 そしてなんか重い。

 頭じゃなくて、腹の方に誰かが乗ってるみたいな……


 俺は少し起き上がり、自分の腹を見る。

 赤いキツネが乗っている。


 なんだっけ……ムルノだっけ……

 かわいい。


 「アシト! ご飯できてるよ!」


 母さんの声がする。

 最高の朝だ。


 俺はムルノをなでて、ベッドに移動させる。

 そして部屋から出て、階段をおりた。


 机の上にはあの赤いスープが置いてあった。

 今日も食えるのか……最高すぎる……


 俺は椅子に座り、スプーンを持つ。


 「いただきます」


 俺はそう言ってスープを飲み始める。

 うん、美味い。


 「美味しい?」


 母さんが嬉しそうな顔で俺に言う。

 昨日の母さんはそんな顔しなかったのにな……

 ルイナが来てからめっちゃ元気になった。


 俺に友達ができて安心したのかな……?


 「アーシート! 学校行こ!」


 昨日と同じように、外からルイナの声。

 俺の家覚えたのか……

 記憶力すごいな。


 「あ、ああ!」


 俺は急いでスープを飲み、外に出ようとする。

 すると、母さんが俺に急いで言った。


 「ちょっと! 刀を忘れないでよ! それと着替えもしてないじゃない!」

 「あー……急いでやる……」


 俺は早歩きをして階段をあがり、自分の部屋に行った。

 ベッドの上にいるムルノは寝ている。


 起こさないようにしなくちゃ……


 刀を背負って、バッグ持って……。

 ……着替え……?


 あそこにある棚にあるのかな……?

 俺は棚を開けてみる。


 そこには数着の服があった。

 しかも全部同じ服。


 赤かったり黒かったりする服。

 マジか……


 とりあえず着替えよう……

 ルイナを待たせてるからな……





 「悪い! 遅くなった!」


 俺は急いでドアを開ける。

 そこには昨日と全く同じ服装のルイナがいた。

 他のやつも同じ服なのか……


 「全然待ってないから大丈夫!」

 「本当に悪い……角通すのに時間かかって……」


 俺思うんだよね。

 角さ、めっちゃ着替えるとき邪魔。


 ルイナも耳とか邪魔じゃないのかな……

 ……いや耳は平気か。

 どちらかというと尻尾の方が大変そう……


 それと今気づいたけど、ルイナ耳四つある。

 猫耳二つと人間みたいな耳二つ。


 おもしろ……


 「角か……ねぇねぇ、角が生えてるってどんな感じ?」

 「重い。ルイナもどんな感じなんだ? 尻尾」

 「あ、興味ある? アシトなら見せてもいいよ」


 ……え?

 見せる……?


 「ハハハ! 嘘だよ。さ、早く行こ!」


 ルイナはそう言って歩き出す。

 ……マジかと思った俺がキモい……

皆さんも想像しました?

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