表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
70/305

第70話 洞窟から出た

 ――!


 目が覚める。

 前に見えるのは青空。


 そこでやっと、俺が横になっているということがわかった。


 「よく寝るな、お前」


 近くからキイラの声がする。

 俺は起き上がり、辺りを見渡す。


 近くにキイラがいて、キイラの後ろにマユがいた。

 こっちに背中を向けていて、顔はよく見えない。


 俺の装備はすぐそこに置いてあった。


 「……気絶してたのかよ……。あと、ありがとな」

 「何がだ?」

 「何が起こったのか完全にはわからないけど、マユが洞窟から出してくれたんだろ? それでお前が俺の前で、マユの攻撃を防いでくれたんだろ?」

 「そう思いたいならそう思っとけ」


 ……は?

 いや、感謝してんだから素直に『どういたしまして』だろ?


 ツンデレなのかな?


 俺は装備を身につけ、マユのところまで行く。

 一応お礼は言いたい。


 「あのさ、マユ」


 俺は後ろからマユの肩に手を乗せる。

 するとマユはビクッとする。


 そんなに驚くか……?


 そしてマユはゆっくりと振り返った。


 でもいつものマユじゃなかった。


 頭のツノが少し長くなってるような気がした。

 しかも口の周りが赤い。


 赤色のものが付着しているわけではなく、肌の色が赤かった。


 「アシトさん……」

 「マユ……、お前……。なんか変わってるけど大丈夫か?」

 「あの姿になると、完全に人の形になるまでに少し時間がかかるんです」

 「そっか、ありがとな」

 「はい!」


 マユは満面の笑みを浮かべて、俺の頬に手を当てる。

 マユの手、結構あったかい。


 「逆に怪我してない? 大丈夫?」


 ……はい?


 「なんかあったら言ってね」


 あ、はい。

 わかりました。


 「……! ごめんなさい!」


 マユは急に俺から手を離す。


 「変なこと言いました!」


 うん、変なこと言われたな。

 いつもとは違う口調で。


 まぁ、なんか大変なんだろうな。

 家に帰ったら休ませよ。


 「あ、いたいた!」


 今度は後ろから聞き覚えのある声。


 振り向くと同時に、ルイナが俺に抱きついてきた。


 「やっと見つけたよー!」

 「ルイナ……」

 「おいアシト、こいつ誰だ?」


 セトオギロがキイラの前に立って、キイラに指差して言う。

 二人とも無傷みたいだ。


 「いやさ、なんか洞窟が急に壊れたんだよね! 赤い光も出てさ!」


 それマユのやつだ。

 絶対マユのやつだ。


 それよりセトオギロの質問に答えなきゃ。


 「そいつはキイラっていうらしい。多分味方だ」

 「えー、本当? なんか怪しい顔してるよ?」


 そんなこと言わないであげよ、ルイナ。


 「血は集められましたか?」


 マユが俺とルイナに訊く。

 いや、訊いたのはルイナとセトオギロか。


 「え? いや、集められるわけねぇだろ。逆にお前らは集められたのか?」

 「私とアシトさんは」


 ……洞窟壊れたし、どうするんだ……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ