表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
69/305

第69話 洞窟内のルイナたち

三人称視点です!

 「もー! なんでアシトいないのー!?」


 猫耳をピンとして叫ぶルイナ。


 これはアシトがキイラと出会い、マユが竜の姿へと変化する少し前の出来事。

 当然、ルイナはアシトとマユと離れた。


 「知らねぇよ。んな大声で言ったってなんも起こんねぇぞ」


 そう言って辺りを警戒するのはセトオギロ。


 アシトとマユはその場から離れたが、マユとセトオギロは移動はしなかった。


 「セトオギロなんかじゃなくてアシトがよかったのに……」

 「俺で悪かったな」

 「本当だよ!」

 「そんなにアシトといたいなら早くアシトのとこに行くぞ」


 セトオギロはもと来た道を帰ろうとする。

 ルイナはため息をついてせとおきについていく。


 「ルイナ、お前さ――」


 セトオギロが歩きながら言う。


 「――油断してんじゃねぇよ」


 セトオギロが鎌を握って振り向き、ルイナの後ろに鎌を投げる。

 その鎌はルイナの後ろにいたトルアキナ族に当たった。


 しかし、ルイナはすでにそこにいなかった。


 ルイナはセトオギロの背中の方にいて、トルアキナ族を殴り飛ばしていた。


 「『お互いに』ね」

 「…………」


 セトオギロは目を細くしてルイナを見て、鎌を背にかけた。


 「で、どうするの? このまま出る?」

 「それしかねぇだろ。アシトのことだ、どうせこの洞窟を蒸発させるだろ」

 「だといいけどね」

 「……やっぱお前、無理してるだろ?」


 セトオギロの突然の言葉に、ルイナの動きが止まる。

 そして、まるで機械のような動きでセトオギロから目をそらした。


 「アシトの前だけ無駄に元気だよな、お前。チルタとかいう操者(オペラトルス)の戦いでアシトと離れたとき、お前の態度ガラッと変わったもんな」

 「……バレないようにしてたんだけどな……、ハハ……」


 口角を無理に上げて、笑おうとするルイナ。

 しかし『笑っている』ようには見えなかった。


 「やっぱお前、アシトのこと好きだろ?」

 「……うん、好き」

 「そっか、お前、みんなと違うな」

 「どこが……?」

 「みんな『鬼だから』って理由だけでアシトを嫌った。嫌いだと思っていないやつは、アシトのことを怖いと思っていた。それに比べてお前は楽しそうだった。みんなと違うだろ?」

 「……そうだね」


 ルイナはセトオギロから目をそらしたまま歩き出した。

 セトオギロはルイナについていった。







 「……外、出たね」

 「ああ、出たな」


 外に出たルイナとセトオギロ。

 ここまで、特にトルアキナ族の襲撃などはなかった。


 そんなときだった。


 洞窟の中が赤色の光に包まれたのは。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ