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第66話 急に現れたやつ

 「――マユ……大丈夫か……?」


 痛みを我慢して言う。

 右腕の骨が折れた……。


 「私は……大丈夫……です……」


 マユは血を吐きながら言う。

 マユも結構な怪我がある。


 俺は下の転がってる大量の死体を見る。

 全部俺たちに襲いかかってきたトルアキナ族だ。


 多分五十体は戦った。

 全員今までのトルアキナ族より強く感じた。


 「どうする……? ここから出るか……?」

 「そうしたいですね……」

 「無理ダ、諦メロ」


 俺の後ろから機械的な声がする。

 振り向くと同時にマユが倒れた。


 そして仮面をした何者かが、持っている緑色の刀で俺に斬りかかってくる。


 俺はそれをギリギリで躱し、そいつから離れた。


 でもそいつは俺に再び斬りかかってくる。

 速いし、隙が無い。


 この怪我した状況で戦うのは圧倒的に不利だ……。


 俺はそいつの斬撃をツノで防ぐ。

 ツノ、めっちゃかたい。


 「貴様、アノ女ミタイニ眠レ」

 「バカかよ、寝たらお前に殺されちまうだろ?」

 「殺ス気ハナイ、安心シロ」

 「信用できるかよ!」


 俺は脚に力をこめた。


 「地火烈炎(じかれつえん)!」


 刹那、仮面のやつが立っている地面から炎が出る。

 男は高く跳躍をして躱した。


 俺も仮面のやつと同じくらいの高さまで跳躍し、剣炎(ソードフレイム)の炎で斬りかかる。

 男はまた跳躍した。


 まるで、空中に地面があるかのように。


 俺は一度地面に足をつける。

 男はそのタイミングでマユに向かう。


 アイツ……マユを斬る気か……!


 「させるかよ!」


 俺はなぜか、全身に力が入った。

 それと同時に、身体が熱くなる。


 すると、男はマユから離れた。


 左腕がなく、そこから血も出ていない。

 その代わり、蒸気のようなものが出てる。


 俺はそんなことを気にせず、男に向かう。

 刀は地面に捨てた。


 今は素手で戦った方がいい気がする。


 男は俺から離れる。


 俺は男に掌を男に向ける。

 すると、男の右脚が煙と化した。


 男は苦痛の声をあげず、ただ俺から離れる。

 逃げる気か……?


 「貴様……トルアキナカ……!」

 「違ぇよ!」


 俺は男を追いかける。

 男は逃げるのをやめ、俺に向かってくる。


 今、アイツは片腕と片脚がない。

 勝つ確率は高い――


 「――!」


 突然、全身に力が入らなくなる。

 頭痛と吐き気が俺を襲う。


 そのせいでバランスを崩す。


 男は刀を捨て、俺に殴りかかる。

 躱せねぇ……!


 「――油断しすぎですよ」


 マユの声。

 幻聴か……?


 そう思ってたら、男が前に倒れた。

 その奥には短刀を持ったマユ。


 男の頭が地面に当たり、仮面が割れる音がした。


 そして、俺の意識がなくなった――

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