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第44話 VSサソリ

 俺は悩みながらも、敵に向かう。

 尻尾がグワングワン動くからめっちゃ向かいにくい。


 ルイナが敵のハサミの部分に突っ走り、そのまま立つ。

 多分、自分の存在を教えるためだろう。


 それで隙をつくってくれるのかな……?


 「今回は技なしでいきたいな……」


 ルイナはそんなことをつぶやく。

 その間にセトオギロは鎌を敵に構える。


 マユは敵から距離をとって、敵を観察している。


 敵はルイナの存在にやっと気づいたようで、ハサミを振り上げる。

 そして、それでルイナを潰そうとした。


 ルイナは片手でその攻撃を防ぐ。


 その間に、俺は敵の背中に乗る。

 そして尻尾を斬ろうとした―――


 その瞬間、敵が『グラン』と揺れ、俺は敵の背中から落ちる。

 ヤベ……空中にいるときに体勢をなおす練習してない……。


 その瞬間、俺の背中に激痛が走る。

 ……いや、そんな痛くない……。


 敵が俺の背中に尻尾を刺していた。

 俺は尻尾を斬ろうとしたが、その前に敵が尻尾を引っ込める。


 ……?

 背中が……変な感じ……。


 脚に力が入らなくなり、俺は倒れた。

 そしてひどい吐き気が俺を襲った。


 ……待って、今まで一番苦しい……!


 「アシト! 大丈夫!?」


 ルイナが真っ先に俺に駆け寄る。

 呼吸するのが痛い……。

 肺が痛い……!


 「! アシトが息してない!」


 ルイナが俺の口に手を当てて言う。

 息はしてるよ……?


 でもそう言いたくても言えない。

 身体が動かない。


 そして目を閉じている。

 さらに背中から血が流れる。


 マジの死体みたいになってんじゃん……。


 「アシトさん!」


 今度はマユの声が聞こえる。

 目を閉じてるからどうなってるかわからない。


 「ねぇ、アシト! しっかりして!」


 ルイナ、俺生きてますよ……?

 苦しいだけで生きてますよ……?


 「! アシト!?」


 今度はセトオギロの声。

 その瞬間、何かが粉々に割れた音が響く。


 「セトオギロ! アシトを生き返らせて! あのとき先生に使った技使って生き返らせて!」


 ルイナが涙声になって言う。

 あの技……?


 ……思い出した。

 なんていう技名だっけ……(ライフ)吸収(アブゾープション)だ!


 先生が生き返った技。


 「無理だ! あの技は条件がある! 死んでから一秒以上経過しているやつは生き返すことができない! それに、そのためには二つの命を奪わなきゃいけない!」

 「じゃあ私の命をアシトにあげてよ!」

 「私の命も奪ってください!」

 「だから一秒経過してたら無理なんだって!」


 ルイナ……マユ……。

 俺のためだけに命を懸けようとしてくれてる……。


 でももうちょっと自分の命を大切にしてほしい……。


 しかも、俺生きてるからね?

 あとで『実は生きてました』って言ったらマジで怒られそう……。


 これからどうしよう……。

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