第43話 修行でタハと
みんながタハと戦ってる……。
じゃあ俺も戦おっかな……。
俺は刀を抜く。
「剣炎!」
片方の刀の刀身が炎になる。
……いや。待てよ……。
剣炎は炎に触れたものを蒸発できる。
ってことは斬りかからなくていいじゃん。
俺は炎を地面につける。
その瞬間、地面がなくなった。
全部蒸発したのだ。
……あ、待って、ヤバい。
俺、落ちる。
地面がなくなったら当然か……。
ってか下を見ても底が見えない。
……だいぶ冷静に判断できるようになってねぇか? 俺。
「ちょ! アシト! どうするんだよ!」
セトオギロがなんかギャアギャア言う。
どうしよっかな……。
「……! いいこと思いついた!」
ルイナが言う。
どんなことだろう……。
「アシト、なんでもいいから私に投げて」
……何言ってんだ……?
まぁ、やってみるか……。
俺は手榴弾をルイナに向かって投げる。
ルイナはちょっとびっくりしたあと、俺の投げた手榴弾に両足を向ける。
そしてそれを蹴ると同時に、ルイナが超高速でマユのところに行く。
そしてマユを抱いた。
……何がしたかったんだ?
「よし、ここから私の技だ!」
ルイナの技……。
気になるな……。
そう思ってルイナを見ていた。
『あ、地面蒸発はずるい!』
どこからか母さんの声が響く。
その瞬間、俺の視界が歪んだ。
視界がなおったときには、俺の前に母さんがいた。
もとの場所に戻った……?
「ちょっと、アシト! それはずるすぎるって!」
母さんは頬を膨らませる。
ずるいって言われても……。
「地面蒸発はダメ!」
「ええ……。そんなこと言われても……」
「……じゃあ次のやつね」
母さんがその場から消えた。
多分高速移動だろう。
さてと、何が来るかな……。
そう思って辺りを見渡していた。
すると、地面が揺れていることに気づいた。
地震か……。
ってかこの世界にも地震ってあるのか……。
……いや、これただの地震じゃなくね……?
そう気づいたとき、俺の前の地面が割れる。
そしてそこからサソリみたいなやつが出てきた。
何メートルあるのかな……?
「……ヤバいですね……」
俺の隣からマユの声が。
隣にはマユがいた。
……いや、みんないた……。
なんで俺、気づかなかったんだろ……。
「アシト、俺が囮になる。お前は尾節を切断しろ」
セトオギロがそう言い残し、サソリに向かって走る。
いやいや、尾節ってどこ……?
「じゃ、アシト、頼んだよ」
ルイナもサソリに殴りかかる。
「お願いします」
マユもサソリに斬りかかる。
いやいや、ちょっと待って!
みんな『尾節』って単語知ってるの!?
知らないの俺だけ!?
……『ビ』ってついてるから、多分尻尾かな……?
サソリの尻尾ってあれかな……?
毒注入するところ……?




