第40話 操者について
「集まってくれてありがとう」
俺らが新しい武器を試して数時間後。
俺らは家に戻り、自分の部屋で好きなことをしていた。
そしたら母さんに『一回に降りてきて』って言われたからリビングに行った。
リビングにはみんながいた。
「えっと……何の集まり……?」
「操者について教えようと思ったの。アシトが来たから説明するね」
俺が母さんに訊くと、母さんは無表情のまま言った。
俺はとりあえず母さんに近づく。
「操者はね、合計十三人いるの。そのうちの一人、『炎の操者』を一年前に私とアシトが倒したんだけど……、多分また別の人が炎の操者になってると思う」
へー、一年前に倒したんだー……。
「それぞれどんなやつか説明するね。私が知ってる限りだけど。炎の操者を除いて、『氷』、『風』、『闇』、『雷』、『花』、『獣』、『毒』、『霊』、『星』、『刀』、『無』、『水』がいるの」
それぞれの属性みたいなやつか……。
『氷』とか『風』はまだわかるけど、『無』って何……?
「一番強いのは『水』の操者。もし遭遇しても絶対に戦わないで、逃げて。……ま、遭遇した時点でもう遅いから、遭遇しないようにして」
遭遇しないようにしてって言われても……。
……ってかなんで『水』が一番強いの……?
なら『刀』とか『無』とかの方が強そうだけど……。
「なぜ『水』が強いのですか?」
マユが俺の思っていることを母さんに訊く。
「この間戦闘した操者もかなり強かったんですが……」
「確かに強かったよね」
ルイナも会話に参加する。
セトオギロはただ黙ってその会話を聞いている。
「フィランか……まぁ、アイツは『初代十三の操者』だからね」
初代……?
初代って……何年前からあったんだ……?
「さっき話した水の操者なんだけど。名前は『スカ―』。技……ってか能力が一つ使えるんだけど……」
「……一つ……?」
やっとセトオギロが口を開ける。
「一つしか技が使えないって思うと弱そうに思うんだが……」
確かに一つしか使えないって思うとそんなに強敵感はないな……。
水の技かな……?
水を固めたり、水を生物にしたりするのかな……?
「いや、すごく強いよ。『どこからでも水を出す能力』」
……聞く間違いかな……?
『どこからでも水を出す能力』って聞こえた。
めっちゃ弱くない……?
「弱いと思った?」
母さんが笑いながら言った。
「考えな、『どこからでも水を出す能力』だよ?」
「……!」
マユが驚く。
何かに気づいた……?
「……それって、体内にも出せるんですか……?」
「うん、半径五十キロまでならどこでも出せるよ」
半径五十キロ……!
めっちゃ範囲広いじゃん……!
……ってかマユの言葉……。
『体内にも出せる』って言ってたな……。
……体内にも出せるのか……?
だったら最強じゃねぇか……。
相手の肺とか心臓とかに水出せるってことだよね……?
そんなやつと戦うことになるのか……?




