表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/305

第35話 初めての修行

 「はい、じゃあ始めるよー!」


 母さんが俺にニコニコしながら言う。


 次の日。

 昼ご飯食べたら母さんに『ちょっと出かけるよ。刀をとか武器持ってね』って言われた。


 刀持ったら、母さんが『ついてきて』って言う。

 ついていったら、変な野原に来た。


 「さ、ここで戦うよ」


 母さんが自分の手を見て言う。

 戦うって……。


 「大丈夫だよ。ちょっと痛いかもしれないけど、死にはしないから」

 「え……痛いの……? それちょっと……」

 「へー、痛いの無理なんだー」


 母さんがニヤニヤして俺を見る。


 「―――ルイナちゃんは我慢できたけど」


 その言葉で俺の心が変わった。

 なぜだか知らないけど、『ルイナに負けたくない』って思った。


 「じゃあやる。俺はどうすればいいんだ?」

 「私を殺す気で戦って」

 「……もし俺が母さんを傷つけたら……」

 「それはできないよ。……って、そういえば今のアシトは私の過去とか知らないもんね。今度話してあげるよ」


 母さんの過去……。

 気にはなる……。


 「じゃ、始めるよー」


 母さんが腰を低くする。

 そして俺に向かって走る。


 結構速い!


 俺は母さんを蹴り上げようとする。

 母さんはニヤリと笑い、その場から動かない。


 わざと喰らうのか……。

 まぁ『殺す気で戦絵』って言われたし、本気でやるか。


 母さんに俺の脚が当たる。

 『ゴキッ』っていう。


 母さんじゃなくて、俺の脚が。

 すぐに俺の右脚に激痛が走る。


 母さんは俺の蹴りを喰らってもなんともないみたいだ。

 そして無表情。


 「……まぁ……転生した直後ならこんなもんだよね……」


 母さんが残念そうに言う。

 そして、次の母さんの言葉が俺を変えた。


 「―――転生する前より弱いね」


 なぜだか知らないけど、めっちゃ怒った。

 実の母親にそんなこと言われたからかな……?


 俺の心では落ち着いている。

 でもなぜか怒っている。


 俺は刀を抜く。


 「剣炎(ソードフレイム)!」


 刀身が炎になる。


 「腕炎(アームフレイム)!」


 次は俺の腕が炎になる。


 母さんは目を少し大きくする。

 そして俺に殴りかかる。


 俺は母さんの拳に刀身を当てようとする。


 すると母さんが拳を急に下にさげ、俺を蹴る。

 俺は数メートル吹っ飛んだ。


 体勢を立て直そうとすると、俺の後ろに母さんが高速移動してきた。

 そして俺の頭をつかみ、上に投げる。


 すると母さんも跳躍する。


 俺と同じ高さになると、母さんは俺の顔面を蹴る。


 めっちゃ鼻血が出る。

 そして吹っ飛んだ。


 地面に落ちるとき、母さんが俺を抱いてくれた。


 「……お疲れ様、ごめんね」


 母さんは優しく言う。

 すると、俺の身体から痛みが消えた。


 鼻血も止まる。


 「ありがとう。アシトの戦い方わかったよ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ