第34話 夕飯
「じゃ、いただきまーす!」
母さんが元気よく言う。
机にはグロテクスな料理がめっちゃ並べられていた。
あれから二時間後、母さんが『ご飯だよ〜!』って言ってきた。
早くない……?
一階に行ってみると、机にグロテスク料理が並べられていた。
そしてルイナもいた。
「え……本当に食べていいんですか……?」
ルイナが不安そうな声で母さんに訊く。
……『食べていいんですか……?』じゃなくて『食べちゃいけないんじゃないですか……?』の間違いかな……?
だってイモムシみたいなやつの丸焼きとか、ここでは言えないくらいのグロいものとかあるよ……?
「うん! いっぱい食べて!」
ええ……。
これ食べていいやつ……?
「……あ、アシト! これ食べて大丈夫だよ?」
母さんがイモムシみたいなやつを箸でつかむ。
ルイナはめっちゃ美味そうにそれらを食ってる。
食べて大丈夫だよって言われても……見た目が……。
「はい、あーん」
母さんが俺の口に箸を近づける。
実の母なのにめっちゃ恥ずかしい……。
そしてルイナが俺のことをガン見する。
母さんは笑顔だし……。
食べないと申し訳ないし……。
俺は目を閉じて、イモムシみたいなやつを食べる。
……グニュって言って変な汁出てくる。
……でも美味い……。
目を開ける。
そしたらルイナがめっちゃ耳ピクピクしてる。
……あ、待って……これ俺無理な味だ……。
後味がめっちゃ無理……。
待って、吐かない方がいいよね……?
でもマジでヤバい……。
「……ルイナちゃん、マユちゃんどう?」
「あ、えっと……。マユも……できればこの家にいたいって……」
「あー、わかった。ありがとう!」
母さんめっちゃ笑顔。
この顔見ると余計に吐けなくなる……。
「ああ、それとルイナちゃん。明日朝からルイナちゃんと戦いたいんだけど……大丈夫そう?」
「あ、はい……」
うわ……母さん、俺が戻ったってわかってめっちゃ元気になったな……。
まぁ母さんが元気になってくれたのは嬉しいけど……。
ってか俺、この世界の人だったんだ……。
まぁまぁ幸せだったんだな……。
……それと、確かによく俺死ななかったな……。
それとよく死体とか見てもそんなに動じなかったな……。
「……アシトも。午前にルイナちゃん、午後にアシトね」
……へー、この世界にも午前とか午後とかあるんだ……。




