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第32話 自分の部屋で

 「……あー、疲れた……」


 俺は自分の部屋のドアを開けようとする。


 母さんが『地下にルイナちゃんとセトオギロくんの部屋あるからちょっとついてきて』って言ってどっかに行った。

 もちろんルイナとセトオギロもどっか行った。


 ……この家に地下なんてあんのか……。


 ドアノブを押そうとしたときだった。

 ドアが開く。


 マユがいた。

 俺がドア開ける瞬間にマユも開けたのか。


 目の周りが赤い。

 さっきまでずっと泣いてたのか……。

 濡れているハンカチを持っている。


 「あ、えっと……アシトさん……」

 「マユ……」

 「あの……これ……洗濯して返します……」


 マユが濡れたハンカチを見つめながら言う。

 いつもより声のトーンが低い。


 「いや、大丈夫だ。……それと、そこの階段おりてくれ。そしたらルイナがいるから、事情を聞いてほしい。そして、これからどうするかを決めて」


 マユにどういうことが起こったのかはルイナに説明してもらうことにした。

 マユは小声で『はい』って言って階段をおりた。


 その次に母さんが階段をあがってくる。


 「色々とありがとうね、アシト。それとさ、ちょっと話したいことがあるんだよね」

 「? なんだ?」

 「アシトの部屋で話そ?」


 母さんはそう言い、俺の部屋に入る。

 俺は少し不思議に思いながら、部屋に入る。


 すると、母さんは本棚から一冊の本を出す。

 めっちゃボロボロ……。


 「アシト、ベッドに座って」


 母さんがベッドを指して言う。

 なんで……ベッドに座らなきゃいけないんだ……?


 説教……? 俺何か悪いことした?


 俺は黙っててベッドに座る。


 「これからの行動についてなんだけど、極秘だから」

 「あ、ああ……」

 「まず、ルイナちゃんとセトオギロくんは強くなるまで私たちが護る。わかった?」

 「ああ」


 『私たち』ってことは俺も護るのか……。

 そんなに俺強くない気がするけど……。


 「それとラーサくんは大丈夫かな? どう思う?」


 ラーサ……。

 あいつ自分のこと『地中人』って言ってたよな……。


 地中人ってことは家とか地面の中にあるのかな……?


 「何か考えてるみたいだね」


 母さんが俺の顔をのぞく。


 「え、あぁ……まぁ……」

 「へー、私にも考えがあるの。聞いてほしいんだけど」


 母さんが俺を見下ろしながら言う。


 「キミさ―――」


 「―――アシトじゃないでしょ?」

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