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第29話 母さんの助け

 「アシト」


 母さんがマユを背負いながら俺に近づく。

 あれ……? ラーサは……?

 ……って思ったらその隣で立っていた。


 「ルイナちゃんとセトオギロくん、助けてきて」


 ああ、そういえばあいつらどっかに落ちてたな……。

 ……って、あいつら炎の中に落ちてたぞ!? 


 その中に行けと!?


 「? 早く助けてきて?」


 あなた息子に焼け死ねと言いたいんですか!?

 ……? ああ、炎消えてるわ。


 ちゃんと母さんも俺のこと考えていてくれてたのかな……?


 俺はルイナとセトオギロが倒れているところに超高速で行く。

 そしてルイナを背負い、セトオギロは……。


 どうしよう……。


 「……!」


 セトオギロが急に目を開ける。

 そして勢いよく立ち上がる。


 「クソ……負けた……」


 セトオギロはめっちゃ小さい声で言い、母さんのところに一人で行く。

 そんなに悔しいのか……?


 俺はルイナを背負いながら母さんのところに行く。

 するとルイナが目を覚ました。


 「ア……アシト……」

 「目覚めたか?」

 「……あ、うん! あ、ありがとう!」


 ルイナが俺の背中から降りようとする。

 ルイナが地面に足をつけたとき、『ゔっ!』って言って倒れそうになる。


 俺が急いでルイナの肩を支える。

 足の骨が折れてるのかな……?


 「……他のみんなは? 先生とか」


 母さんが燃えたあとの学校を見ながら言う。


 「……みんな死んだ」


 誰も言わなかったから俺が言った。

 母さんは特に驚かなかった。


 答えを予想してたみたいだ。


 「そっか……操者(オペラトルス)が来たみたいだね」


 母さんが俺に訊く。

 ああ、そういえばあいつ、自分のこと『風のオペラトルス』とか言ってたな……。


 「ああ、『風』のオペラトルスだ」


 俺さ、わかってる風に言ってるけど全然わからない。

 オペラトルスなんて今日始めて聞きました。


 「アシト……なんだよ……オペラトルスって」


 セトオギロが腹を抱えながら言う。

 こいつは腹が痛いんだろうな……。


 ……それよりセトオギロの質問……。

 答えられない……。


 「みんなには特に関係ないよ。それより治療だね。アシト、ルイナちゃんとセトオギロくん、家まで連れて行くよ」


 母さんがマユを背負いながら進む。


 「ルイナ、おんぶする。乗って」


 俺はルイナに背中を向けて、片膝をつく。


 「い、いや……大丈夫だよ……。アシトだって痛いでしょ?」


 ルイナが笑っているが、俺には無理して笑っているようにしか見えなかった。


 「……足、痛いんだろ? 無理すんなよ?」

 「でも……」

 「俺は大丈夫」


 俺がルイナの目を見ながら言うと、ルイナは納得できないという顔をする。

 そて『ありがとう』って言って俺の背中に乗る。


 セトオギロは一人で母さんについていった。

 俺も母さんのあとを追った。

毎回違和感(?)を感じる……オペラトルスって名前……

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