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第281話 予定

 「――母さん」


 リビングで椅子に座ってる母さんに、後ろから話しかける。

 母さんはあまり驚いてないようで、ゆっくりと俺に顔を見せた。


 「次、いつ戦う?」

 「……わからない」


 なんとなくその答えは予想してた。

 逆に、もし答えられたら俺は怒ってたと思う。


 キイラは俺たちの戦いに巻き込まれた。

 それなのにそれからすぐに立ち直って、みんなにとっては意味のない戦いを続けようとするなんて許せない。


 「それと、私たちから攻め入ることはないと思う」

 「『向こうから勝手に戦いに挑んでくる』ってこと?」

 「うん。カイトとシシがゼルロと戦った経緯……知ってるよね?」


 父さんとシシがゼルロと戦ったとき。

 急にゼルロが現れて、場所が変わった。


 『空間転移』ってやつかな?

 それみたいに、その3人が立っていた場所が一瞬でワープしたかのように変わった。


 あれはゼルロの能力なのか?

 それともゼルロがそういう道具をつくって、それを使っただけなのか?


 考えられることはたくさんあるけど、今は母さんの質問に答えることにしよう。


 俺はうなずく。


 ここまで来ると、母さんがなにを伝えたかったがわかった。


 ゼルロに残っている操者(オペラトルス)はもう少ないはずだ。

 今までみたいに、1体や2体ずつ戦わせたら確実に全滅する。


 いくら強いやつでも、集団と戦うのは厳しい。


 だったらその相手の数を分散させればいい。


 残ってる操者(オペラトルス)全員が、俺たち全員に一斉に攻撃を仕掛ける。

 そうすれば一人で相手する数が少なくなる。


 ゼルロのとこの残ってる操者(オペラトルス)が何体かは覚えてないけど、あと3人くらいはいるはずだ。


 問題は、どうやってそのように戦わせるかだ。


 きっと次の戦いにはゼルロが加わってくる。

 ゼルロ含めた操者(オペラトルス)全員で俺たちのところに来るとは考えにくい。


 じゃあどうする?


 俺たちをゼルロのところに連れて行けばいい。


 じゃあどうやって連れて行く?


 父さんやシシにやったように、俺たちをワープさせればいい。


 だから、ゼルロたちがこっちに来る必要はないし、来ることもない。


 俺たちはゼルロたちがどこにいるかもわからないから、向こうがそれをする前に俺たちが攻め入ることもできない。


 つまり、向こうの都合がいいときに戦える。


 圧倒的に不利だ。


 それに、ゼルロ自身も強い。


 父さん、シシ、ミーラが3人で戦っても負けたんだ。

 最終的には『毒』を使うっていう手段に走ってたけど。


 俺もそれに気をつけなきゃいけない。


 そう思うと、自分も使える『毒』の能力が嫌に思えてきた。

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