第27話 反撃
「さぁーてと、じゃあ殺すか。恨むならテメェの親父を恨め」
男はそう言い、俺に殴りかかる。
俺の親父……?
いや、今はこんなこと考えてる場合じゃない。
「剣炎!」
俺の握っている刀の刀身が炎になる。
この技は正直弱いと思っていた。
刀身全てが炎になる。
つまり敵の斬撃を防ぎたくても、敵の刃は俺の刀身をすり抜ける。
ただの炎になるからだ。
だけど、この技はそんな単純じゃない。
「ハッ! 炎なんか効かねぇよ!」
男は俺の炎の刀身を無視して俺を殴ろうとする。
俺は男の手に炎を当てる。
すると、男の腕は『シュー……』っていう。
蒸発してるのだ。
「!」
男は急いで俺から離れる。
男の右腕から液体がポタポタと落ちている。
溶けているのだ。
「へー、エキト以上じゃねぇか」
エキト……?
あいつの仲間か……
「だがな……このくらい……」
男は右腕を見る。
その瞬間、ボロボロの右腕が何もなかったかのようになる。
超速再生か……!
「バーカ、こっちは操者だぞ? このくらい再生でき―――」
「縛緑死!」
男の後ろからセトオギロが現れる。
すると、男の下から何植物が大量に伸びる。
それは男の足に巻き付く。
「どうだ……? 体力が奪われてる気分はよ……」
セトオギロは息を切らしながら言う。
一応今のセトオギロに傷はみつからない。
ラーサが治してくれたのか……。
俺が男に斬りかかると、セトオギロも俺とは反対側から男に斬りかかる。
「死神! テメェは邪魔すんな!」
男が叫ぶ。
その瞬間、男から『風』が出る。
俺とセトオギロはそれに吹っ飛ばされ、壁に当たる。
背中がゴキッっていった……。
多分骨が折れたな……でも予想してたより痛くない……。
痛いことには変わらないけど……。
「光爆五月雨!」
ルイナの声が響く。
すると男の上から、男に向かって光線が大量に出る。
男は頭や肩に光線を浴びる。
「縛!」
またルイナの声。
気がついたらルイナは俺の前にいた。
男は急に地面に倒れる。
しかし無表情だ。
「針刺五月雨!」
ルイナが再び言う。
すると男の上から大量の針が落ちてくる。
男はそれを避けようとしない。
全ての針が男に刺さる。
その瞬間、男の床から氷柱状の岩が出る。
それは男の胴体に突き刺さり、男を貫通する。
ラーサの技か……。
ルイナも傷が治ってるし、今はマユを治療してるのか……。
「……こんなもんかよ」
男はふとつぶやく。
すると、また男から『風』が出る。
それは針を吹き飛ばし、岩も壊した。
そして男は立ち上がった。
「喰らって損した。さっさと殺そ」
男は俺にゆっくりと近づく。
「―――爆!」
ルイナが叫ぶ。
すると、男の頭と肩が爆発した。
ルイナ……かっこいい……!




