第20話 急に出てきたやつら
『グ、グアァァァ!』
……? なんだこの声……?
「! アシト!」
ルイナが俺に突進する。
俺とルイナは倒れた。
その瞬間、俺が立っていた場所を何かが勢いよく通る。
鳥みたいなやつだった……?
『惜しい惜しい!』
空から声……。
上を見ると、鳥みたいなやつが飛んでいた。
いや……鳥じゃねぇ……大きい……。
人に翼が生えたやつみてぇだ。
「……面白いことになったな……」
『上ばっかり見てていいのかよ?』
! 前から声!
俺らが前を見ると、そこには右頬に紋様がある男がいた。
次の瞬間、そいつは水に沈むように地面の中に入っていった。
「チッ、地面かよ……地面ごと吹き飛ばすってのもいいが、そしたらアシト以外みんな死んじまうしな……」
セトオギロ、怖いって。
「え!? 私生きれる可能性あるよ!?」
ルイナ、ツッコむところそこじゃねぇ……
「ボ、ボクも自信ある!」
「わ、私も……」
なんでみんな違うところでツッコむんだ……
「じゃあ、あの地面に行ったやつはボクに任せて!」
ラーサ……?
キミ、もしかして『地面破壊』とかやらないよね……?
そう思ってラーサを見ていた。
すると、ラーサも地面に沈んだ。
『へー、地面のやつもいるのか』
また声。
今度は後ろから聞こえる。
オオカミみたいな耳を生やした男。
右頬に紋様がある。
『準備運動するか』
そいつは生徒たちが座っているところに向かう。
めっちゃ速い。
「させないよ」
ルイナはそうつぶやき、男に続く。
ルイナもめっちゃ速い。
『! 俺のスピードについてこれるのか……!』
「昔からスピードには自信があるからね!」
男がルイナに殴りかかる。
ルイナは刀でその拳をとめる。
「では、私は上に行ってきます」
マユは翼を広げ、飛躍する。
『一番強そうなのは俺な!』
今度は前から声。
人間みたいなやつが俺の頭を掴む。
こいつも右頬に紋様。
「は!? 俺と戦うやつは!?」
『俺がいる』
セトオギロの後ろにいたやつがセトオギロを蹴る。
セトオギロは吹っ飛ぶ。
『よそ見してんじゃねぇ!』
俺の頭を掴んでいるやつが手に力を入れる。
潰される……!
……そうだ……!
俺は俺の頭を掴んでいるやつの腕を掴む。
「腕炎!」
すると、俺の腕が燃える。
熱いっていうよりあったかい。
相手の腕にも炎が伝わる。
『グアァァァ……! クソが! 鬼だからって調子乗ってんじゃねぇ!』
敵は俺を地面に向かって投げつける。
俺は地面に勢いよく当たるが、全く痛くない。
逆に地面がえぐれてる。
『終わりだ!』
相手は俺に向かう。
「発射炎!」
俺は相手に手を向ける。
すると俺の手から炎が出る。
それは相手に当たり、相手は燃える。
そして倒れた。
……動かない……
死んだ……?
強すぎるだろ……俺の技……
みなさん、おかしいと思いましたか……? これ、アシトが最強だと思いますよね? でもキーワードに『主人公最強』がないということに……




