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第131話 久しぶり?

 今日も無事に家に帰ってこれた。

 ちゃんと家がある……。


 俺たちはその中に入った。


 「――あ、キトナさん?」


 なんか女の声が奥からする。

 聞いたことある気がする声だけど……、なんか初めて聞いた声のような気もする……。


 俺はリビングまで行く。

 すると、一人の女が座っていた。


 いや、この人って――


 「! アシトさん!?」


 女は椅子から立ち上がる。

 その女――ハナは大声で叫んだ。


 なんか全体的に大人っぽくなってて、身長も伸びてるけど、やっぱりハナだ。


 「――おかえり、アシト」


 後ろから母さんの声がする。

 振り向くと母さんがいた。

 母さんは特に変わってないっぽい。


 「どのくらい戦ってたの?」

 「どのくらいって……、1時間も戦ってないけど……。それよりハナ――」

 「アシトさん!?」


 ハナのところからまた声がする。

 そこを見ると、マユがいた。

 マユもなんか大人っぽくなってる。


 「5年ぶりだね、アシト」


 母さんは笑顔でそう言う。






 「……どういうことだ……?」


 最初に喋ったのはキイラ。

 みんなリビングにある椅子に座ってる。


 「それより久しぶりだねー、キイラくん、あんま変わってないね。ま、当たり前だけど」


 なにその『久しぶりに会った』って感じ……。

 1時間くらいしか離れてなかったのに……。


 「じゃ、単刀直入に言うね。私の知り合いに時間を操れる能力を持ったやつがいてさ、そいつにお願いして、私たち――つまり、ハナちゃんたちだけ時間の軸をずらしたの」


 そんな知り合いいるんだ……。

 ってか、なんで母さんたちだけ時間の軸ってやつをずらした?


 「だから、アシトたちの1時間が私たちの5年ってことになるの」

 「なんでそんなことしたんだ?」

 「理由は外に出ればわかるよ。それより、みんな久しぶりだね。懐かしいよ」

 「驚くのはこっちだよ……、急にマユとか成長してるし」

 「こっちもかなり驚きましたよ。皆さん5年間ずっと帰ってこなかったんですよ?」


 まぁ、確かにそっちのほうがびっくりするな。

 ずっと会ってなかったやつが急に帰ってきたんだから。


 「ま、なんでそんなことしたか理由も気になると思うし、外に出よっか。ついてきて」


 母さんは立ち上がって外に出る。


 「……それにしてもハナ、おっきくなったね……」


 ルイナがハナの顔を凝視しながらつぶやく。


 「はい、キトナさんに栄養あるものいっぱい食べさてもらったので!」

 「……そっか」


 ルイナはまだハナを凝視してる。

 ……早く母さんのとこに行こうよ……。

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