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第13話 班員を集めたい

 「あ? なんだこいつ。気絶しやがった」


 セトオギロは興味がなくなったようで、無表情で俺に近づく。

 本当に面白いやつだな、こいつは。


 「えっと……あと誰がいたっけ……」

 「ラーサだった気がする」


 ルイナが喋る。

 なんかルイナ、さっきから喋ってなかった気がする。

 喋ってくれてよかった。


 「ああ、そっか。おい! ラーサとかいうやつ! どこだ!」


 んな怖い言い方するなよ。

 逆に名乗り出てこないわ。


 「ボ、ボクだけど……」


 一人の男がおそるおそる手をあげる。

 ……名乗り出てくるのか……

 それに、俺はあることに気づいた。


 こいつ、見た目が完全に人間だ!


 「お! お前か!」


 セトオギロはまた面白そうなものを見つけたような目で、その男に近づく。

 なんかヤバいことになりそう……


 「よ! 俺はセトオギロ。同じ班だな」

 「う、うん……」

 「んな怖がんなよ。アシト! ちょっと来てみろ!」


 なんで俺を呼ぶんだよ。

 みんな俺を注目するだろ。


 まぁ、呼ばれたからには行くしかない。


 「なんだ?」

 「マユとかいうやつを起こしてきてくれねぇか? 話したいことがある。ついでにルイナとかいうやつも連れてきてくれ」


 ……なんで?

 てか気絶したやつってどうやって起こすの……?


 セトオギロがニカッって笑いながら俺を見てる。

 これも行くしかないか。


 俺はさっき気絶した女のところに行く。

 うん、ちゃんと気絶してる。


 「えっと……ルイナ?」

 「ん、何?」


 俺が呼ぶと、ルイナはすぐに俺の隣に走ってきた。

 そんなすぐ来る……?


 「あのさ、女子ってどうやって起こすの? 起こしたとき『セクハラ!』とか『最低!』とか言われたくないんだけど……」

 「あー、じゃあ私に任せて!」


 ルイナはしゃがみ、倒れている女の顔を見る。

 何するんだろう……


 「コホン……おい、マユ」


 ……? あれ? 俺の気のせいかな……

 今ルイナが急にイケボになった気がする。


 「起きろよ。いつまでも寝てると、オレがお前の魚食べるぞ?」


 めっちゃイケボだ。

 でもセリフのせいで台無しだ。

 てか、こんなので起きるわけ―――


 「―――わかった……起きる……」


 女は起きた。

 なんで起きるんだよ。


 「よし、いい子だ」


 そしてルイナ。

 もう起たんだからそのイケボをやめろ。


 「ありがとな、ルイナ」

 「うん! じゃ、行こっか!」


 急に地声に戻るルイナ。

 イケボになったりカワボになったり……


 そんな事を考えながら、俺たちはセトオギロのところへ行った。

ルイナのイケボ聞きたいな……

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