表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
128/327

第128話 セトオギロのトルアキナ族化

 セトオギロから光が放たれる。

 想像以上に眩しい。


 それ俺は一瞬だけ目を閉じた。

 でもすぐに目を開けた。


 すると、もうすでに変化は起きていた。


 セトオギロの右頬に紋様があった。

 トルアキナ族化した……!


 さっきセトオギロが舐めたのは、女の血だ。

 女が唯一出血した瞬間――自分の出した刀で自分を刺したときだった。

 そのときの血だ……。


 「ありがとな、テメェの血のおかげでやっとできたぜ」

 「……言っている意味がわからない」

 「じゃあわからねぇままでいいよ」


 セトオギロは鎌を女に向ける。


 「試させてもらうぜ、テメェで」


 セトオギロが言う。

 すると、空の色が変わった。

 緑と黒が混じった、暗い色。


 セトオギロの鎌が煙になる。

 装備がなくなった……。


 「全員からもらうぜ、体力」


 セトオギロは掌を地面に向ける。

 すると、セトオギロの掌から緑色の茨のようなものが出てくる。


 それは俺のところまで伸びて、腕に絡まった。

 俺だけじゃない。

 ルイナもキイラも、女もだ。


 「……なるほどな、一番体力あるのはテメェかよ。今まで本気出してなかったろ?」


 セトオギロは茨を引きちぎる。

 そして女に歩み寄る。


 女は能力で刀を出して、その刀がセトオギロに向かう。

 セトオギロは躱すつもりはないらしい。


 刀はそのままセトオギロに向かう。

 そしてその刀はセトオギロの身体を貫通した。


 でも、セトオギロは怪我をしていない。


 「……能力だな」


 女はまた刀を出す。

 それがまたセトオギロに向かう。


 でもさっきみたいに、セトオギロの身体を貫通してもセトオギロは怪我をしていないみたい。


 「……とうとうバカになったな。ま、俺の能力なんだけど」


 セトオギロが喋る。

 でもなんか違う方向から聞こえる気がする。


 「疲れてるときって幻覚とか見るらしいぜ? テメェの体力は俺が吸収した。だからテメェは超疲れてる。自覚がないらしいけどな」


 疲れてる……?

 確かに自覚はない。


 ……セトオギロが見えるってことは、俺も疲れてるのかな?

 多分、女と同じところにセトオギロが見えてる。

 俺もセトオギロの能力にかかってるってことだ。


 これじゃ戦うのは難しそうだな……。


 『――逃げんな』


 頭の中に男の声が響く。

 なんか俺の声っぽかった。


 すると、俺の身体が熱くなる。

 なんか熱が出たみたい。

 結構苦しい……。


 ……いや、これってもしかして……。

 俺もトルアキナ族化する……?

 めっちゃいいタイミングじゃん。


 身体にあった痛みがなくなってきた。

 よし、これなら……!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ