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第127話 厄介な能力

 かなり厄介な能力だな……。

 俺一人しかここにいなかったら、ここら辺一帯を蒸発させることができるんだけどな……。


 今の俺は一人じゃない。

 でも、今から一人になっても勝てる可能性は低くなる。


 もし俺の技で蒸発させられなかったら、俺はすぐに死ぬ。

 あの技、結構疲れるんだよな……。


 だから今はみんなで戦ったほうがいい。


 それより女はどこ行った……?


 「――あの女はどこ行った……?」


 後ろから男の声がする。

 セトオギロだ。


 ところどころに血がついてる。


 「セトオギロ……!」

 「セトオギロも逃げて」


 セトオギロに顔を見せないままルイナが言う。

 なんか厳しくなってないか……?


 「俺も……まだ……戦える……!」


 いや、戦えるようには見えない。

 立ち方からして、多分脚を骨折してる。


 「おい……、この中で……一番……、体力が残ってるのは……、誰だ……!」


 息を切らしながら言うセトオギロ。

 そんなことをしてどうするんだ……?


 「それは多分私」


 ルイナはセトオギロにやっと顔を向けて、歩み寄る。


 「でもそれを知ってどうするの?」

 「……少しもらう」


 セトオギロがルイナの右腕を握る。

 すると、ルイナの右腕が緑色に光った。


 吸収してる……?


 「――させるか」


 女の声がする。

 それと同時に、女がセトオギロの近くに現れた。

 刀を握ってて、斬りかかってる。


 『止めなきゃ』って思ってる頃には、俺の身体は勝手に動いてた。

 俺は無意識に女に斬りかかってた。

 キイラも反対側から俺と同じことをしている。


 キイラはさっきの何倍も速かった。


 それのおかげで女の斬撃がセトオギロに当たる前に、キイラの斬撃が女に当たった。


 その瞬間、女の身体が消えた。


 その代わり、女のいた場所に刀が現れる。


 うん、やっぱり俺の思った通りの能力だ。


 「――助かった、ルイナ」


 セトオギロがルイナを放す。

 もう息を切らしていない。


 ルイナはさっきより疲れた表情をしてる。


 マジで吸収したんだ……。


 「おい、女! 俺もトルアキナ族化する!」


 セトオギロは上に向かって宣言する。

 すると、女はセトオギロからまぁまぁ離れたところに現れた。


 「トルアキナ族化……? それはゼルロ様がいらっしゃらないと――」

 「バーカ、お前の血、体内に取り組めば余裕でできるんだよ」

 「しかしどうやって? 私の身体を傷つけられると思っているのか?」

 「傷つける必要はないぜ、今はな」


 セトオギロはしゃがむ。

 そして下に落ちた血を指でなぞる。


 ……! その血って……!


 俺があることに気づいたとき、セトオギロはその指をなめた。

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