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第126話 刀解

 女から光が放たれる。

 目を閉じたら俺に隙が生まれる。

 だから目を開け続けようとした。


 でも、さすがに眩しすぎる。

 俺は一瞬だけ目を閉じた。


 でも本当に一瞬だ。


 そのあとすぐに目を開けた。

 そのときの女はもうすでに変わっていた。


 右頬にあったはずの紋様が消えていたのだ。

 そして、刀によってできた傷も消えていた。


 ……チルタやドララと同じだ。

 右頬の紋様が消えて、傷が回復している。


 ただでさえ強かったのに、これからもっと強くなるのかよ……!


 「言ったはずだ。『偽物の刀では本物に勝てない』と」


 女が言い放つ。

 その瞬間に女が消えた。


 そしてそれと同時に、俺の後ろに気配を感じた。

 多分、あの女がいる。


 俺は振り向くのと同時に、刀を振り下ろす。


 俺の後ろには女がいるはずだった。

 でもいなかった。


 あるのは空中に浮いた刀だけ。

 俺は炎をそれに当てた。

 ただその刀が蒸発するだけで、特に変化はない。


 ……また後ろに気配を感じた。

 今度こそ女だ。

 でも、身体が追いつかない。


 かなりのダメージを覚悟するしかなさそうだ……。


 そう思ってたら、俺の身体が急に浮く。

 そしてある程度の高さまで吹っ飛んだ。


 まるで磁石みたいに動いたな……。


 上から俺のいたところを見る。

 ルイナが俺に掌を向けていた。


 ……そっか、ルイナが俺を動かしてくれたんだ、女の攻撃を躱すために。


 でも、肝心な女はどこにもいない。


 あるのは、空中に浮いている刀と、持っている緑色の刀と浮いている刀を交わらせてるキイラ。

 また刀しかない。


 でも確かに女の気配は感じた。

 うん、絶対女がいた。


 なのになんで……?


 そう思ってたら、また後ろに気配を感じる。

 やっぱり女の気配がする。


 でも体勢的に、後ろは見れない。

 それどころか、動けない。


 このままじゃ攻撃される――


 ――すると、俺の身体が勝手に動く。

 まるで磁石みたいに。


 俺の身体は地面まで向かい、地面に近づくと急に勢いがなくなった。


 「アシト、油断しないで」


 隣にいるルイナが上を見たまま言う。

 なんか今の言い方怖かった……。


 俺はルイナと同じ方向を見る。

 そこにはさっきと同じように、刀しかなかった。


 ……なんとなくわかったかも、女の能力。


 多分、女は本当に俺の後ろに現れてる。

 だからキイラがそれに斬りかかってたんだ。


 でも女はその瞬間に、刀に変化した。


 つまり、『女は刀と入れ替わる』ってことになるのか……?

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