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第124話 ルイナ、トルアキナ族化

 腕とか蒸発させても、すぐに再生される。

 だから一瞬で倒さなきゃな。


 女は俺に向かってくる。


 とりあえず時間稼ぎで戦うだけ戦うか。

 どうせ俺たちの能力じゃ勝てなさそうだし。


 俺は刀を前に出す。

 女はそれを避けるように横に回り込む。


 するとキイラが女の後方に回り込んで斬りかかっていた。

 多分女はそれに気づいているんだと思うけど、無視している。

 『どうせ斬れない』っ思ってるみたいだ。


 確かに無理そうだ。

 キイラじゃ相性が悪すぎる。


 「――(ざん)!」


 キイラが叫ぶ。

 その瞬間、きいらの刀が女の右腕に当たった。


 すると、女の右腕が斬れた。

 傷口から値が出ている。


 斬れる……?


 なんでか知らないけど、もう斬れるようになったみたいだ。


 ハナもそう思ったみたいで、女に斬りかかっている。

 女は驚いてるようで、動きが止まってる。


 ハナの斬撃が女に当たった。


 しかし、響くのは刃と刃が交わる音だけ。

 女に傷は与えられていない。


 女はそれを見てニヤリと笑い、ハナを蹴ろうとする。


 ハナはそれを躱して、女から離れる。


 ハナが斬っても、傷はできない。


 キイラの技か……?

 あいつ、意外とすごいことできるじゃん。


 ……って、考えてる場合じゃなかった。


 女は今、俺に殴りかかってる。


 ……なんか落ち着いてるな、俺。

 なんでこんな落ち着いてるんだろう……。


 ただ女を見つめてる。


 すると、女が吹っ飛んでいく。


 俺はなにもしてない。

 ただ女が勝手に吹っ飛んでいった。


 なんかギャグ漫画にありそうな吹っ飛び方だったぞ……。

 なんであいつ、勝手に吹っ飛んだ?


 「アシト!」


 後ろからルイナの声がする。

 振り向くと、ルイナがいた。


 右頬に紋様がある。


 ルイナがトルアキナ族化したか……。


 「みんな、遠くに行ってて。そしてできるだけ動かないで」


 ルイナ……、一人で戦うつもりか……。


 「待て! 俺はあいつを斬れる!」


 なんか叫んでるキイラ。


 「斬る必要はない。ぶつければいい」


 ……ルイナ?

 なんか口調変わってない?


 「……キイラさん、逃げましょう」


 ハナが刀を収めてキイラに言う。

 

 「いや、頼む……。この戦いだけはやらせてくれ……」

 「しかし、ルイナさんの邪魔に……」

 「この戦いだけは……」

 「わかった。じゃあハナは逃げて」


 ルイナ、意外と話せばわかる人なんだ。


 「アシトもいる?」


 あ、俺にはちゃんと訊いてくれるんだ。


 「俺も相性がいい。一緒に戦う」


 俺が言うとルイナは真顔のままうなずく。

 そして両掌を前に出した。

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