第11話 班
俺がこの世界に転生してから三日目。
まぁ、ルイナや母さん、ムルノと楽しくやってる。
そして今、俺は学校にいる。
相変わらずルイナ以外のみんなは俺をにらんだり、無視する。
差別される側のつらさがわかる……
「今日は班をつくるよ」
タヌキ先生が言う。
どうせ俺だけ班に入れてもらえないんだろ……?
「はい! ここに紙、貼っておくから見てね」
先生は黒板に紙を貼る。
みんなが立ち上がって、黒板に向かう。
見なくてもわかるけど、一応見ておこっかな……
俺も立ち上がり、黒板に向かう。
えっと……アシトって名前はどこにあるかな……?
ま、ないと思うけど……
……? あった……?
アシトって名前ある!
班員は……ルイナ、セトオギロ、マユ、ラーサ……
……セトオギロ……俺、あることに気づいた。
『セトオギロ』って名前、『オセロ』って文字がある!
……どうでもいいな。
「はい、わかったら班員と自己紹介とかしてねー!」
まさか班員がいるとは。
しかもルイナと。
かなり嬉しい。
「おい、お前、アシトだよな?」
俺の肩を後ろから誰かが叩く。
俺が振り向くと、そこには男がいた。
なんか嬉しそうに笑ってる。
「あ、ああ……そうだけど……」
「よし! 俺はセトオギロ。死神」
へー……こいつがセトオギロ……
バトル系漫画の主人公って感じがする……
「アーシート!!」
また後ろから誰かが俺に抱きつく。
声でわかる。
ルイナだ。
「一緒の班だねー!」
「そ、そうだな……」
「お? 恋人か?」
セトオギロとかいうやつが俺に訊く。
地味にムカつく言い方だな……
「違う。友達だ」
「そっか、じゃあ……」
セトオギロが言いかけているときだった。
窓ガラスが『パリン!』といって割れる。
窓がある方向を見ると、窓が割れていて、その前には二体の犬のようなものがいた。
ただの犬ではなく、脚が八本ある。
タハか……
そのうちの一体は先生に噛みつく。
先生は倒れ、タハは先生を喰い始める。
悲鳴が教室を包む。
もう一体のタハは俺に向かう。
また戦わなきゃいけないのか……
なぜか怖くない。
俺は刀を抜く。
やっぱり刀がめっちゃ軽く感じる。
ほとんどの生徒が教室から出て行く。
「アシト、俺にやらせてくれ」
セトオギロが静かに言う。
そしてそいつは、タハに向かって手を伸ばす。
「命吸収」
セトオギロが言うと、二体のタハは急に倒れる。
そして先生の傷は消え、立ち上がった。
「はい、一件落着」
セトオギロは手をこすり、俺に言う。
そしてドヤ顔する。
なんでみんな俺に向かってドヤ顔するんだ……?
班員がいるってありがたいですよね……by経験者




