第1話 転生した
今日もいつも通りだった。
起きて、飯食って、学校行った。
あとちょっとで卒業なのに、なんにも思い出がねぇ……。
友達なんてほぼいないし、学校の人と話した覚えもない。
もう一月の終わり。
こんなにも学生生活がつまらなかったとは。
大学に期待するしかないか……
そのためにちょっと勉強してきた。
そんなことを思っていたら家についていた。
鍵で開け、中に入る。
そして、真っ先に自分の部屋に向かった。
俺はカバンをベッドに投げつけ、俺もベッドに横になる。
「―――こんな世界嫌だな……」
気がついたら俺はそんなことを言っていた。
親も最悪だ。
多分、俺のことが好きじゃないんだと思う。
俺は気がついたら寝ていた。
「……あーあ……」
また目が覚めてしまった。
……? もう朝……?
俺めっちゃ寝てたのか……
俺は目を開け、ベッドから降りる。
あれ……? これ……俺のベッドじゃない……?
ベッドが赤い……?
服も変な感じ……。
てか……頭重い……
何か乗ってる……?
俺は頭を触ってみる。
何かが俺の頭に刺さってる……?
部屋の隅に鏡があることに俺は気づいた。
俺はそこまで行き、鏡を見る。
そこには、角が頭から二本生えていて、牙が数本生えたイケメンが映っていた。
年齢は十五歳前後。
誰だこれ……まぁ、俺か。
なんで……夢でも見てるのか……?
部屋の向こう側には刀とかあるし、おかしすぎるだろ……!
なんで……なんで……
よくある『異世界転生』ってやつか……
マジか……
いや、やはりこれは夢か。
俺は疲れてるんだ。
そりゃ疲れて当たり前だもんな。
俺のことを大切にしない親、いない友達、いつも味わう孤独感―――
―――もうやめよう、俺の心が死ぬ。
でもマジで転生したのか……。
俺みたいな『ザ・モブキャラ』がこんなことになっていいのか……?
しかもこんなイケメンに……
鬼みたいだし……俺……
外も森みたいだし……
……ん? 誰かが俺のところまで来る……?
足音が聞こえる……
そして誰かが、俺のいる部屋のドアを開ける。
俺と同じような角と牙が生えていて、背中に刀をかけている女だ。
年齢は二十代前半くらい。
普通にかわいい。
「もうご飯できてるよ、早く食べな? 学校遅刻するよ」
その人はそう言い、階段を降りる。
誰……あの人……。
俺の姉さん……?
めっちゃかわいかったんだけど……。
この家族はみんな顔面偏差値高いのか……?
と、とりあえず下に降りよう……。
初めて異世界転生書いてみました! まぁ、最初はよくあるパターンですねw