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特殊部隊BLADER-FORCE  作者: 藤沢マサト
それぞれの戦い
57/59

第52話 新たなる時代へ

 ついに、決戦の時は来た。

 地球及び火星へと史上最大の侵攻を開始した革命軍。

 亮達は即座に出撃することを余儀なくされた。


「竜崎亮、ロードブレイダーC(カスタム)、出撃します!」


 カタパルトが展開し、亮達は凄まじい数の敵と対峙する。


「おいおい嘘だろ……? 困ったもんだぜ……」


 ジェフは、その様子を見て呆然とした。


“ひとまず、今回の作戦は集中砲火を遠距離から浴びせて……、そこから距離を詰めていって敵を包囲して倒すとウィリアム艦長が指示していたな。とりあえず、出来る限り尽力しよう!”

「了解!」


 亮からの指示を受け、早速行動を開始する。


「さぁ、ついに来たわね! これで……、撃つ!」


 玲は二門のバズーカを構え、遠距離から迫る敵を撃墜していく。

 撃破された機体は一瞬にして灰と化した。

 その次に接近して来た敵もまた、彼女の手によりすぐさま薙ぎ倒されていった。


「流石は噂に聞いていた通り、ブレイダー隊の実力は凄まじい……。だが、負けてはいられん!」


 敵兵士の一人は、玲の元へ急接近して勢い良く剣を振りかざす。


「隙ありィッ!!」

「思うようにはさせないわ!」


 彼女は即座にバズーカを使って零距離射撃で敵機を撃墜した。


“玲、大丈夫か……?”

「気にしないで。それより亮こそ大丈夫!?」

“俺のことは気にすんなよ。今は自分の事を心配した方がいいぞ”

「うん、分かったよ」


 そして、二人は背中合わせになりながら遠距離攻撃を仕掛け、たかって来る敵機を矢継ぎ早に潰していく。



 時を同じくして、ジェフは圧倒的な火力で、リーは持ち前の格闘能力に物を言わせて敵を薙ぎ倒していき、ソリクト・アレス艦隊へと肉薄していた。

 しかし、そこにGHOSTの隊員が乗るベルバスが数機接近する。


「あの肩の紋章は……、間違いない! GHOSTだ!」

“マジですか!? じゃあ、尚更油断してはならない

ですねぇ……”


 二人は、覚悟を決めて接近戦に出ることを決意した。


「エアブレイダーめ! 落ちろォォッ!!」

「やられてたまるかよォッ!」


 お互いの刃は激しくぶつかり合い、どちらも一歩も譲ることは無い。


「くっ……、コイツめ! やはりエース級は違うな……」


 GHOSTの兵士はジェフに力負けして押し出され、その隙を狙われて機体は切り裂かれる。


「これ以上好きにはさせませんよォ!」


 リーはビームソードを振り回し、たかって来る敵を次々に薙ぎ倒していく。

 しかし、そこへと現れたのはGHOSTの幹部の一員であるガウルだった。

 彼はビームライフルで周りにいたジェフ達を狙い撃つ。


「そっちがその気なら、やってやりますよ!」


 急接近してガウルの機体を撃墜しようとするリー。

 しかし、それは簡単に出来る事ではなかった。


「近づいて来るとは! アホめッ!」


 ガウルの猛攻撃により、盾を破壊されてしまうリー。

 更にもう一発攻撃を喰らい、機体左腕部を失う。

「くっ……、どうすりゃいいんだ……」


 先程から戦況は急転し、リーが不利になっていった。

 しかしそこに、意外な人物が現れる。


“おいおい、見てられねぇぜ……。ここは俺たちハウンド小隊に任せてくれ……”

「あなたは、あの白き猟犬(ホワイト・ハウンド)!?」

“その通り! 俺たちが援護してやる!”


 レックス達三人は、ガウルを相手に集中砲火を浴びせていく。


「さっさと落ちな!」


 そして、ハウンド小隊の攻撃はガウルを苦しめていく。

 機体にいくつもの光線が直撃し、それに加勢するようにジェフがビームキャノンを取り出し、目を鋭くして敵を狙い撃つ。


「エアブレイダーめ……、やりやがったなァッ!!」


 攻撃をかなり喰らい、機体が激しく損傷しているにも関わらず急接近するガウル。

 しかし、ジェフはそれに反応してすぐさまビームソードを取り出し、機体を両断する。


「こんな事で俺が……!?」


 ガウルは唖然とした表情をした後、機体共々一瞬にして宇宙の塵となった。


「何とか助かったみたいだ……。ありがとうございます、レックスさん……」

“なぁに、礼なんかいらねぇさ。早いとこ他の連中も

片付けねぇとな……”


 そして、彼らはソリクト・アレス艦隊の方へと更に接近していった。


 時を同じくして、日本でも同様に凄まじい戦いが繰り広げられていた。

 鎧とリックは海岸基地に赴き、そこで日本政府軍本部に侵攻させないよう足止めをしていたが、CAESARを相手にかなり苦戦を強いられている。

 戦闘は膠着状態となっており、どちらが負けてもおかしくない状況になっていた。


「リック、ナパームミサイルで誘爆を狙うんだ!」

“分かったよ、鎧さん!”


 リックは、ナパームミサイルを敵の群がる空中に放ち、どうにか数機ほど撃墜することに成功する。

 しかし、それでも撃ち漏らしがあったため、鎧は高速ホバー走行で素早く動きながらビームライフルを連射する。


「何としても本部を守ってみせる!」


 鎧の放ったいくつもの光線によって、敵機は次々に撃墜されていく。

 さらにそこへと、既に持ち場の敵を片付けたアンナ達三人も合流し、一気呵成する。


“鎧さん、私達が援護射撃します!”


 アンナは機銃を構えて空を駆ける敵を撃墜し、残すところあと一機のみとなった。

 その一機に乗っているのは、ダグラスであった。


「おのれェッ!! よくもこの俺の部下を殺してくれたな……。許さん!」


 怒りに燃えるダグラスは、ビームバズーカで省吾達の乗るSC-14の主砲を破壊する。


「何だ!? ウワァァッ!!」

「主砲破損! 副砲のみで一斉掃射を行え!」

「了解!」


 平本の指示により、計6門の砲口から光弾が放たれる。

 しかし、その攻撃に怯む事なく機銃で掃射を行うダグラス。この攻撃により、SC-14はますます窮地に陥る。


「これでトドメだ!」


 ダグラスは、艦を目掛けてバズーカで光線を放つ。


「省吾、早く回避して!」

「任せてくれよ! 何としてもやってやる!」


 幸いな事に何とか回避したが、艦のダメージは既に許容範囲を遥かに超えている。

 これ以上SC-14に攻撃を与えないために、鎧が動き出した。


「これを喰らえェッ!」


 ビームライフルを使い、空中にいるダグラスを何とかして撃墜しようとするが、どうしても当たらない。

 それを見かねたアンナは、鎧と画面越しに会話をする。


“鎧さん、ここは私があの金色のサイファルを撃墜して見せます!”

「分かった。任せたぞ……」


 そして、アンナとダグラスは激しく光線を撃ち合う。

 お互いは少しずつダメージを喰らい、機体の状態は

悪化する一方であった。


“コンディション・レッド! 直チニ撤収シテ下サイ”

「何て強さなの……。機体の状況を考えたらもう戦えないわ」


 そこに加勢したのは、鎧であった。

 彼は機体に備わっているスラスターをフル活用し、高くジャンプしてビーム刀でダグラスの機体を両断する。

 それは、一瞬の出来事であった。


「コイツ……、俺を斬るとはッ……!!」


 ダグラスは機体と運命を共にした。

 これによりCAESARは全滅し、ブレイダー隊地上班は日本政府軍本部侵攻を食い止めた。


「やった……! ついに倒したぞ……!」


 鎧は喜びのあまり、嬉し涙を流した。


“鎧さん……、泣いているのかい……?”


 リックは鎧が泣くのを始めて見たため、思わず驚いていた。


「泣いてなんかいない……! さぁ、本部へと戻ろう」


 どうしても強がろうとする鎧。

 この涙には、今までの戦いで溜まっていたあらゆる感情が詰まっていた。


“分かったよ……”


 そして、地上班の五人は基地へと帰還したのだった。


 その一方で亮と玲は、数多もの敵を相手に苦闘していた。


「亮! どうすんの!? これだけの敵……、ロードブレイダーの大型粒子砲とソニックブレイダーのツインバズーカを同時に使っても倒しきれないよ」

“確かにな……。俺も同感だ。でも、今こいつらを倒さないと俺たちは……、平和への道を切り拓けない!”


 亮は操縦桿を強く握り、大型粒子砲で前方の敵を

殲滅。

 玲もそれに次ぐ形で二門のビームバズーカで攻撃したのだが、それでも敵は数十機残っている。

 絶望的な状況である事に変わりは無い。


「クソォ……、ビームマシンガンのエネルギーも

残り少ないし、どうすればいいんだ…」


 その時、一機の紅い機体が現れた。

 それはジンの駆るMU(メタルユニット)、ウィンゲルドである。

 彼は、マルチガンナーを射出し、群がっていた敵を次々に撃墜していく。

 アルカディーとラルフもそれに加勢する形で、一斉掃射を開始した。


“ジン少佐! ここは我々も行きます!”


 いつになく力強い声で叫ぶアルカディー。

 何としても怯まないという精神が、この声から満ち溢れていた。


“私達は、前方で少佐をお守り致します!”


 ラルフはジンを必死に守ろうとする。


「大丈夫だ。後方支援で十分守れる!」

“分かりました…。ジン少佐”


 そしてシャドー隊の三人は、敵の攻撃を全く受け付ける事なく次々に撃墜していく。

 そして亮と玲は、ここぞと言うばかりに接近攻撃で残った敵を次々に圧倒した。

 彼らは、周りの敵を全滅させてからソリクト・アレスの方へと向かう。

 その最中、ヴェスタ小隊とも合流し、戦力はより屈強なものとなった。


「私達にも出来る事があれば、必ず尽力する。確か竜崎亮といったかしら……。私はヴェスタ小隊のリーダーのアシュリー・トーレスよ。よろしく頼むわ」

“よろしくお願いします。何としてもGHOSTの連中を倒してみせます……”


 そして、亮を筆頭にV字状のフォーメーションでGHOSTに目掛けて突撃する。


「来たかロードブレイダーめ! 一体どんな奴が

乗っているのか確かめてみるか……」


 アンフォーンは、通信回線を地球軍の周波数に合わせた。


「何だお前は!?」


 突然の出来事に、亮は驚きを隠せなかった。


“お前がロードブレイダーのパイロットか……。俺はアンフォーン・ベルズだ。お前は何者だ?”

「俺は……、竜崎亮だ!」

“そうか……。では、亮よ。早速だがお前の命を貰おう!”


 何とアンフォーンは亮を陥れ、突然攻撃を仕掛けた。


「させるかよッ!!」


 亮はビームブレードを取り出し、即座に鍔迫り合いとなる。

 どちらも強靭的な力で一向に引けを取らない。


「なっ……、何てパワーなんだ!」

“俺のデルトリウスの性能は伊達じゃないぞ! てやぁッ!”


 アンフォーンは押し返し、亮は弾き飛ばされて隙を突かれる。

 しかし、そこへとジェフとリーが合流し、攻撃を仕掛ける。


“亮さん! 大丈夫ですか!?”

“やっぱりここで戦ってたか……。亮、無理すんなよ!”

「リー、ジェフ! 援護ありがとよ! でもここからは俺とコイツだけの戦いをさせてくれ」

“おう……、分かった”


 ジェフとリーは後方へと下がり、玲達と共にソリクト・アレス艦隊と対峙する。

 そして、リントヴルム・ガルード連合艦隊も合流し、戦いは激化する一方であった。


「アンフォーン! 何でお前は政府を裏切った!?」

“何故かって……。俺は元々地球人やリザーグ派の連中が大嫌いだったのさ……。ただそれだけだ”

「だからって、沢山の人の命を奪う理由には……」

“お前だって奪って来たじゃないか。人の命を……。何だ? 正義面して……。ヒーローの真似か?”


 亮は思わず手が震えたが、何とか冷静さを保とうとして軽く息を吐く。

「そんなんじゃない! 俺は……、俺は……、二度と戦争が起こらない平和な世界への道を切り拓く! そのために戦っているんだァッ!」


 その時、亮はビームブレードを大きく振りかざし、アンフォーンの機体右腕部を斬り落とした。


“何ィッ!? 斬られただと…。仕方あるまい、左腕だけで戦うしかない!”


 片手だけで大剣を振り回すアンフォーン。

 彼の攻撃によって、亮は機体左腕部を斬られる。


「くっ……、この剣で、未来を切り拓く!!」


 亮は、自らの剣でアンフォーンの機体を真っ二つに斬り裂いた。


「嘘だァッ! この俺をいとも容易く倒すとはッ!

グアァァッ!!」


 デルトリウスは爆発四散し、それを偶然ブリッジから見ていたゼルガは、驚きを隠せずにいた。


「そんな…。アンフォーンが死ぬとは…」


 そして、それから暫くしないうちにゼルガ達は他のクルー共々ソリクト・アレスから脱出したが、時既に遅し。

 彼らは火星政府軍の手により降伏させられた。

 ついに、第三次世界大戦は終結したのだ。

 翌日、ゼルガ達は国家反逆罪で逮捕される事となった。



 戦いが終わり、亮達は日本へと帰還した。


「亮! おかえり……」


 リックは早々に笑顔で出迎えた。


「リック、ただいま!」

「俺たちに会えなくて泣きべそかいて無かったか?」


 ジェフは微笑みながら、リックに近寄る。


「流石にそこまでじゃないよ!」


 亮、ジェフ、リックの三人は、再会した喜びを噛み締めていた。


「省吾、美奈、アンナ! ようやく終わったぜ!」

「リー……! 心配したんだぞ。全く……」


 省吾は、喜びのあまり涙を流していた。


「もう、泣かないでよ……。もらい泣きしちゃうでしょ」

「でもさぁ、アンナ……。久しぶりに仲間に会えたら誰だって感動するだろ…」

「確かにそうだけど。でも、そこまで泣くのは省吾くらいよ……」

「まぁまぁ、二人共。また皆に会えたからいいじゃないですか……」


 美奈は二人をそっとなだめる。


「鎧さん! また会えて良かった! 心配したんだからね!」

「俺もだよ……、玲」


 二人はしっかりと抱き合った。


「おいおい、ラブロマンスはよそでやってくれよ」

「うるさいわねぇ、ジェフってば……。雰囲気台無しじゃない……」


 玲はジェフを睨む。


「わ、悪かったよ……」

「まぁ、こうしてまた会えたんだ。いいじゃないか」


 亮は優しく笑って見せた。

 こうして、ついに平和な世界を取り戻す事が出来た亮達は、この日をもってブレイダー隊を解散する事を

決意した。

 彼らは、平和への道を切り拓く。

 輝かしき未来という名の光に向かって。


これで、特殊部隊BLADER-FORCE本編は

終了となりますが、エピローグとして

亮達の後日談を1話書こうと思っています。

このエピローグで本作は完全な形で終了と

なるので、待っていて下さい。

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