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特殊部隊BLADER-FORCE  作者: 藤沢マサト
地上防衛戦線
17/59

第16話 地下要塞を攻略せよ(後編)

 ジェフ、玲、鎧の3人は現地の部隊や招集された特殊部隊と共に、地下要塞に向けて駒を進めていた。


「おっ、怪しい所を見つけたぞ。ここが例の地下要塞か?」


 ジェフは現地の兵士にそのように質問した。


“あぁ、そうだ。だが護衛兵がいるようだ…”


二人がそのように話していると、敵兵士は彼らの姿を見て目つきを変えた。


「敵が来たぞ! 一斉掃射だッ!」

“了解!”

 

 敵機動部隊は一斉掃射を開始した。


「こっちも負けてられないね!」


 玲も負けじとビームガンで応戦する。


 そんな中、ただ一人接近戦を試みる者がいた。


「こっちに来るぞぉ!」

「一気に……、叩き斬る!!」


 鎧は機体をホバー走行させて、前方の敵に斬りかかった。


「ぎゃああぁ!」


 一刀両断された機体は、轟音と共に爆砕した。


「まだいやがる! こうなったらこれで…」


 ジェフは脚の武装とランチャーからミサイルを発射した。


「やばいッ! ぐわぁぁぁぁ!!」


 凄まじい火力で敵を圧倒し、見事護衛部隊を全滅させた。


「よし、これで中に入れるぞ!」

「目の前に分厚い鉄扉があるな…。俺が斬る」

 

 鎧はビーム刀で鉄扉を切り裂いてから、無理やりこじ開けた。


「入口が開いた! よし、これで何とか入れるな……」


 ジェフ達は要塞の中へと入っていった。



 一方、亮達も要塞にようやく到着するが、入口に護衛部隊はおらず、そのまま鉄扉を破壊して強行突破した。


「よし、このまま一気に最深部まで行くぞ!」

“分かったよ、亮”


 しかし、その要塞の中には、とある仕掛けが設置されていた。


「何だッ!?」


 そこには、巨大な電磁バリアーが張られていた為、入るにも入りようがなかったのだ。


「あの先に敵がいるのか……。どうやればいいんだ?」

“あそこの発生装置を壊すといいんじゃないか?”


 マークは発生装置を指差した。


「あっ、なるほど……。よし、これで破壊してやる!」


 亮はビームマシンガンで4つの発生装置を破壊し、電磁バリアーを消滅させることに成功した。


「さぁ、どんどん行くぞ!」

“分かったよ。でも、慎重に行かないとね”


 リックは、亮に対しそのように注意喚起をした。

 何故なら、この先に何が待ち構えているのかは全くわからないからだ。


「確かにそうだな……」


“リックの言う通りだ。少しずつ進んで行こう”


マークも、リックの意見に同意した。


「よし、慎重に行くとしよう……」


 亮達は少しずつ要塞の中を探索するが、その中で敵を見つけた。


「ゾギィが何機か来やがった! 殲滅するぞ、リック!」

“分かったよ。任せておいてくれ”


 そして亮達は敵に集中砲火を浴びせた。


「何て火力だ! うわぁぁぁっ!」


 機体は光弾をコックピットに喰らい、黒煙を出した後に崩れ去っていく。やがて敵は全滅した。


「意外と弱かったな」

“あぁ、確かにそうだな”


 マークは余裕の笑みを見せてそのように言った。


“もっと奥の方まで行ってみよう。まだ敵がいるはずだ”


 リックは彼らに対しそのように提案をした。


「分かった。そうしよう……」


さらに奥の方へと向かうと、今までと違うような殺気を亮は感じた。


「何だ? この嫌な予感は……」

“亮! 向こうから敵が!! あのゾギィは普通の武装じゃない!”

「何!? じゃあ、あれがここの要塞の指揮官か……」


この最深部にいたのは、敵の指揮官であるオルドスが率いるグランド小隊であった。亮はその敵に怯むことなく、果敢に接近戦を挑む。


「どこからでもかかって来いッ! 喰らえぇぇっ!」


亮は自らの剣で敵機を横一文字に切り裂いた。


「まずいっ、死ぬゥッ!」


機体は爆発四散し、木っ端微塵になった。


「くっ……、味方がやられた。だが負けんぞ!」


 オルドスは両肩に装備されたキャノン砲で遠方の敵を狙い撃ち、“WOLF(ウルフ)”の兵士や他の特殊部隊の隊員を次々に撃破していく。

 これにより地球軍側が少し不利になるかに見えた。しかし、それでも彼らは怯まなかった。

「亮、俺も助太刀するぞ!」


“マーク大佐! ありがとうございます! 助かりましたよ……”

“おっと、僕も忘れて貰っちゃ困るよ”

「リックもありがとよ! よし、ガンガン攻撃するぞ!」


 亮の闘志はますます燃え上がり、彼は次々にグランド小隊の兵士を倒していく。そして残ったのはオルドスただ一人だった。


「何てことだ……。とうとう俺一人になっちまったか…。まぁいい、俺だけで全滅させてやる!」


 オルドスはキャノン砲から光弾を連射する。


「何て攻撃力だ……。マーク大佐、遠方支援お願いします」

“分かった。任せろ”


 マーク達は機銃を構えて光線を撃った。

 

「リックは俺と前方で攻撃を仕掛けるぞ!」

“了解! ここは僕に任せてくれよ”


 リックはビームジャベリンを構えて前方に向かう。


「何としても躱さなくちゃいけないな……」


 亮は眉をひそめて、鋭い目つきで敵の攻撃を見極める。


「喰らえぇぇっ!」


 オルドスはそこから更にビームソードで斬りかかった。


「何っ!? くっ……、強い……」


 お互いの剣の刃は激しく衝突し、火花を散らす。


“亮、一旦離れて! ここは僕がやるぞ!”

「リック……。分かった。じゃあ、任せたぞ」


 そして、リックはビームジャベリンを振り回した。


「てやあぁぁぁッ!」


 彼は勢い良くジャベリンを敵に突き刺し、機体腕部にダメージを与える。


「まずい……!!」


 オルドスは予想外の事が起こった故に、焦燥に駆られていく。


「至近距離で……、撃つ!!」


 リックは、至近距離からコックピットに左腕からミサイルを数発撃ち込む。


「ぐわぁぁっ!!」


 その後オルドスの機体は、コックピットから炎を上げてそのまま爆発四散した。


「何とか倒したみたいだな。ありがとよ、リック」

“どういたしまして。これでこの要塞の中の敵は全滅したかな……?”

「レーダーを見る限り、そのようだな」


 亮はレーダーを見つめつつそう言った。


“では、退散するとしよう…。ここにはもう用は無いからな”


 マークは彼らにそのように指示を出す。

 こうして彼らは、見事この要塞内の敵を殲滅することに成功し、その場を立ち去っていった。



 一方、ジェフ達は要塞内に仕掛けられていたトラップに苦戦していた。そのトラップと言うのは、とても複雑に入り組んだ迷路のような通路のことである。


「妨害用の兵器を破壊したはいいが、どこの通路が最深部に繋がっているのかが分からない……。どうすればいい?」

“総当たりで行くしか無いんじゃない?”


 玲はそのように提案をした。


“そうか……。確かにそれしか無いな……”


 鎧も玲の意見に同意して、軽く頷く。


「じゃあ、二手に分かれよう。俺と玲や、他の特殊部隊の隊員数名で左に、鎧さんともう一方の特殊部隊数名で右に向かうとするか……」


 ジェフはすぐさま仲間たちに指示を出した。


“承知した。ジェフ君。よし、俺達は右に行くぞ”


 ある特殊部隊のリーダーは、そのように部下に指示をした。

 こうして、二手に分かれたジェフ達だったが、先に最深部付近に辿り着いたのは鎧達であった。


「くっ……、かなり苦戦したが、何とか着いたみたいだな…」


それに少し遅れてジェフ達も何とか到着した。


“鎧さん、先に着いてたのか…”

「あぁ、そうだ。しかし怪しいぞ…。敵が出て来ないのは明らかに不自然だ…」


 鎧は殺気を感じてはいるものの、敵を確認出来ない。

 すると、突如幾つかの黒い影が左右の通路から襲いかかった。


「来たかッ!! たァァァッ!!」


 鎧は横一文字に敵機を切り裂いた。


「しまった! うわぁぁぁっ!!」

 

 機体は真っ二つに切り裂かれ、爆発四散した。


「ザック中佐、どうします?」

“挟み撃ちにして、殺してやろう”


 ザックは冷酷な笑みを浮かべながら言った。


「わかりました。では行きましょう」

“あぁ、そうしよう……。死ぬが良い!”


 ザックとその部下は、鎧を取り囲んだ。


「くっ……、何て奴らだ。ジェフ、玲、援護頼む!」

“了解”

“OK、ここは私達に任せといて!”


 二人は遠方から砲撃を開始して少しずつ距離を詰めていくが、何発もの光弾が放たれる中でも、ザック達は怯まなかった。


「何て野郎だ。まぁいい……、叩きのめしてくれるわぁ!」


 ザックはビームライフルで光弾を乱射する。


「やるじゃないか。でも負けてられねぇ……」


 ジェフは敵の攻撃を防ぎつつ、ビームキャノンで光弾を放つ。


「まずい……、ビームライフルのエネルギーが切れた…」


 ザックの部下は、武装が弾切れを起こした事から思わず慌てふためく。


「攻撃が途切れたよ! 鎧さん、今がチャンスだよ!」


 玲は、鎧に攻撃するように指示をした。


 “分かった…”


 鎧は敵機に詰め寄り、攻撃を仕掛けようとする。


「さぁ、喰らえぇぇっ!!」


 彼は刀を斜めに振り下ろし、敵を一刀両断した。


「くそぉぉっ!!」


 その兵士は悔しい思いを噛み締めながら、燃え上がる機体の中で死んでいった。


「まだいるか! てやあぁぁぁッ!」


 更に鎧は、自分を取り囲んでいる他の機体も切り裂いて破壊していった。


「鎧にばっかり、いいとこ見せてたまるかよ!」

“私だって!”


 ジェフと玲も、敵機動部隊に接近し始める。


「落ちろっ!」


 ジェフは、剣を縦に振り下ろして機体を切り裂いていった。


「上手く狙いを定めて…、撃つ!」


 玲もまた敵を倒していくが、ジェフとは対照的に銃火器で確実に仕留めていく。


「この銀色のMU(メタルユニット)、只者では無いな……」


 ザックは、玲の事をかなり危険視していた。


「中佐、何としてもあの連中を倒さなくては……」


“あぁ、そうだな……。とりあえず集中砲火と行こうか”


 ザック達は機銃を構えてひたすら攻撃を行う。


「全ての弾を躱すのは至難の業だな……。こうなったらミサイルランチャーで一掃してやるしかない……」


 ジェフは大型のミサイルランチャーを構えて、無数のミサイルを発射した。


「まずい! 弾の量が多すぎて避けられない! ギャアァッ!」


 ザックの部下の機体は次々にやられていった。


「この攻撃で……、倒すッ!」


 玲も同様に二丁のビームガンで敵を殲滅していった。

 それにより、残されたのはザックと三人の部下だけとなった。


「こいつぁまずいぞ! 圧倒的に不利だ……。不利すぎる……」

“やるだけやってみせましょう!”


 それでも彼らは諦めることなく、戦意を失わなかった。


「我々も攻撃だ!」


 後方から、他の特殊部隊の兵士達も砲撃を行う。


「何て奴らだ…」


 ザックは圧倒的なまでの火力に危うく萎縮しそうになる。


「まだまだぁ!」


玲は迫って来た二人の部下に狙いを定めて、自らの銃で光弾を放ち、撃墜に成功した。


「よくも俺の部下を……」

“中佐、ここは私にお任せを……”


 この時、ザックの部下の一人は死を覚悟した表情をしていた。


「分かった。何としても倒せよ!」

“はい!”


 そして、ザックの部下は、ジェフの元に近寄ってビームソードで大きな動きで振りかざす。


「まずい……! ふぅ、危ない所だったぜ……。さっきの分をお返ししてやる!」


 ジェフは自らの剣の刃を敵機に勢い良く突き刺した。

 そして、機体は爆風と共に粉砕された。


「やってくれたな! 貴様……」


 ザックはジェフに襲いかかるが、鎧のビームクナイが機体に刺さり、ダメージを負う。


「鎧さん、後は任せた!」

“あぁ、承知した…。たァァァッ!!”


 鎧は二本の刀で、ザックの機体を切り裂いた。


「そんな……、この俺がやられるなんてェッ!!」


ザックは叫びを上げながら機体共々炎に包まれ、死亡した。


「これで全ての敵を殲滅出来たのか……?」


 鎧は辺りを見渡す。


“そうじゃない? 見る限りもう敵はいないよ”


 玲はレーダーを念の為に確認し、敵が全滅したことを確認した。


「よし、何はともあれ、任務完了だな!」

“そうだな……。これでブラジル政府軍の兵士も少なくとも安心出来るだろう……”


 ジェフ達も駐在部隊の殲滅に成功し、要塞から出ていった。



 ブラジル政府軍基地に向かい、亮達が戦果の報告を行うと、そこにいた兵士達は思わず歓喜した。


「それは本当か? やったじゃないか!」

「まさか、あれだけの部隊を殲滅するとはな……。やはり噂通りの実力を持っていたようだな……。流石は君たちだ。期待しただけの事はある」

 

 彼らは、亮達の事を称賛した。

 それを聞いた亮達も、どこか嬉しそうな表情をしている。


 日本に帰還したブレイダー隊だったが、ここでジェフがちょっとした質問を提起した。


「なぁ、ブレイダー隊のリーダーって誰なんだ?」

「リーダー? 普通に考えると、最年長の鎧さんになるかもしれないけど、今回作戦を主導したのは亮だったからなぁ……」


 リックは思わず首を傾げて、深く考え込んだ。


「俺はあまり役に立っていないから、とてもリーダーとは言い難い……」


 鎧は自身の行動を省みる。


「鎧さんがそう言うなら……、俺がリーダーってこと?」

「まぁ、そうなるんじゃないかしら」

「じゃあ、今日から亮がブレイダー隊のリーダーだ。僕は賛成だけど、異議はないかい?」

 

 リックは彼らに対しそのように尋ねた。


「別にいいんじゃないか?」

「俺も同感だ……。異議は無い……」

「私ももちろん賛成だよ!」


 三人も口を合わせるかのように賛成した。


「マジかよ。俺がリーダーか……。責任重大だな……」


 亮はリーダーになって嬉しい反面、どこか心配そうな表情を見せた。


「これから頑張ろうぜ、リーダーさんよぉ!」

「おう……、分かった」


 亮がこの部隊のリーダーとなり、ブレイダー隊は今後どのような成長を見せるのだろうか。

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