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第8話 ダンジョン攻略


翌朝、俺達は準備を整えてさっそくダンジョンに向かった。

ダンジョンへは馬車が出ているらしくそれに乗り向かうことになった。


「ケツが痛い…」

「仕方ないよ…、はぁ、車って偉大だな〜」

「ホントそれ。って言うかお前出せないの?」

「確かに、試したことなかったな。ダンジョンでやってみるか!」


馬車は2時間程でダンジョンの入口に着いた。

それなりに賑わっているのか多くの冒険者がいた。そして冒険者達は皆不思議そうに俺達を見ていた。それもそうだろう。剣を持っていないし、魔法の杖のようなものも持っていない、それに緑色の変な服を着ているのだから。


「まぁそりゃそんな目で見るよね」

「俺らで言えば東京のど真ん中で剣持って歩いてるようなもんだろ」

「ただのコスプレしてる痛い人じゃん」


そんな話をし、周りからの視線を感じながら装備の最終点検をしていると5人の冒険者が俺らの所に来た。その中の1人の大剣を背負った男が立った状態で俺達を見下すような形で口を開いた。


「お前ら新人冒険者か?」

「そうですけど…」

「悪いことは言わねぇ、とっとと帰れ…」

「なんだオッサン?何様だ?」

「豪志やめろって!」

「お前らじゃこのダンジョンは無理だって言ってんだよ」

「そんなのはやってみないと分からねぇだろう」

「俺はそう言って死んで行った新人を何人も見てきた」

「俺らはそいつらと違う!」

「そーだろうな、武器を持たずにダンジョンに挑む新人(バカ)は初めてだよ」

「話になんねぇ、行くぞ陸翔」

「おいっ!待てって!」


(豪志はこっちの世界に来てから前よりも短気になっている気がする…)

俺が豪志が短気になった理由を知ったのはまた先の話。

俺らはダンジョンに入り散策を開始した。10分ほどダンジョンを歩いていると


「キエェェェエエェェェ!」

「なんか向かって来たぞ!」

「ゴブリンだ!弱点は頭だ!」

「なんでそんなのわかんだよ!」

「だから魔眼のせいだって!ほら来るぞ!」

「援護よろしく!」


俺は89式小銃を構えてしっかりと狙いを定め引き金を引いた。

単発で次々とこちらに向かって来るゴブリンを倒しながら前へ進んだ。

すると横から赤い火の玉が飛んできた。


「うぉっ!危ねぇ!」

「こっちだ!」


俺らは入り組んだ道を進みある部屋に入った。そこには宝箱があった。


「いかにも罠ですって感じが凄いな…」

「確かにあれは罠だな」

「と言うかさっきのはなんだ!?」

「恐らく魔法を使うスケルトンだ、って俺の魔眼は解析した」

「ほへぇ…じゃあ、あれが魔法ってことか?」

「恐らくな」

「あんなのまともに受けたら火傷じゃすまないね」

「もっと注意しながら一つ一つの部屋をクリアして行くぞ」

「了解!援護は任せた」

「任された」


俺達はその宝箱(罠)に触れることなくさらに進むことにした

それからは順調も良いとこだった。恐らく4時間くらい進み、今は8階層まで来た。


「弾を補充するついでに1回休憩しょう」

「賛成だ」

「豪志はどのくらい弾を使った?」

「サブマシンガンの9mm弾がもう無くなる、バレット(対物ライフル)は使ってない」

「分かった、あと120発くらい出しとくよ」

「頼むわ、陸翔はどのくらい使った?」

「セミオートで撃ってたから抑えられたけど100発は撃ったな…」

「結構えげつないな」

「あのオッサンはここが難しいダンジョンだって知ってたから止めたのかもな?」

「だとしてもあそこで引き下がったらなんか負けた気がするからどの道俺は行ってたよ」

「それは俺もついて行ってると思うから安心してね」

「それは頼もしいな」


ひとまず俺達は弾を補充し軽い食事をとっていた。すると金属のぶつかる音が聞こえ、その音がだんだんと近ずいてきた。


「陸翔!」

「おうっ!」


俺らは同時にコッキングレバーを引いた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「クソっ!こいつら異常な数がいやがるぞ!」

「マジックポイントがもう無いよ!」

「今は逃げろ!」


手前から大声で叫びながら入口で会った冒険者のグループが走って来た。


「なんかすごい数に追われてるぞ!」

「助けるか?」

「確かにムカつくやつだけど見捨てていい訳じゃないしね、豪志はアイツらをさっきの部屋に誘導してやってくれ」

「分かった。気をつけろよ」

「頼む!」


俺は銃のセレクターを"レ"の部分にした(この"レ"とはフルオートで弾が撃てる状態のことを意味する)。

そして打ち合わせ通り豪志が彼らの誘導を始めた。


「おーい!こっちだ!こっちに来い!」

「(あいつは新人の…)早く逃げろ!尋常じゃない数のモンスターき来るぞ!」

「いいからこっちだ!」

「クソっ!知らねーからな!」


俺はその冒険者とすれ違う形でモンスターに向かって銃を向け、一気に引き金を引いた。

凄まじい音に驚いていた足を止める冒険者達に豪志が声をかけた。


「早く来い!死にたくなければ止まるな!」

「リーダー早く行くよ!」

「わっ…分かった」


そう言って大人しく豪志について行った。

30発入る弾倉を撃ち切るのはとても早くすぐにリロードをすることになる。その僅かな時間でもモンスターは距離を詰めてくる。

もうすぐで90発を撃ち終わるところで横から頼もしい声が聞こえた。


「奴らは避難させた!俺が撃つからその内に手榴弾で吹きとばせ!」

「分かった!」


豪志も射撃を開始し、俺はポケットから手榴弾を取り出してモンスターに向けて投げた。この手榴弾は普通の殺傷能力のあるものだ。

投げた数秒後に大きな爆発が起こった。


「今度は豪志が投げろ!」

「OK!」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


この戦闘は10分後に終了した。

結局補充した分の弾も全部使い、更には手榴弾も全て使ってしまった。

弾を補充しながら冒険者を避難させた場所に歩いて行くと彼らがこちらに向かって来た。


「大丈夫か!怪我は?!」

「ないし、全て倒した」

「倒した!?さっきの爆発音はあんたらがやったって言うのか!」

「だったらなんだよ」

「あんたら何者だ…」

「ただの新人冒険者だよ」

「それより怪我は大丈夫ですか?」

「だっ大丈夫だ、助かった…。」

「本当にすいませんでした!ほらっリーダーも!」

「あぁ、入口でのことは本当にすまなかった!」

「別に俺達のことを考えて言ってくれたのでしょう?だったらいいですよ、豪志もそうだろ?」

「そんなことよりも早く仲間の傷を癒してやれ、礼をするならその後にしてくれ」

「すまない、本当にありがとう」


彼らはひとまず仲間の傷を癒すためにダンジョンを後に地上へ戻って行った。


「どうする?このダンジョンかなり上級者向けらしいけど…」

「とりあえず10階までは行こうぜ、中途半端は好きじゃない」

「分かった」


俺らはもう一度休憩と弾の補充をし、再び進み始めた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「結構進んだな〜」


それもそのはずである。ダンジョンに入ってからかれこれ6時間たとうとしていたのだ。

9階層目はそれほどモンスターと遭遇することも無く、10階層目に到着し、俺らの前には大きな扉が佇んでいた。


「この扉の先がボス部屋かな?」

「だな。弾の補充は出来たか?」

「終わってる。行くか!」


2人で勢いよくその扉を開いた。

そこには象くらいの大きさで立派な牙を持つイノシシがいた。

「マジか…」

「予想の5倍強そう…。どうする?」

「やるしかねぇだろ。陸翔!気合い入れろ!死ぬ気で行くぞ!」

「分かった!」

「さぁ!かかってこいや!」


豪志の声を合図に俺達と10階層のボスとの対決が始まった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

[涼木 陸翔 ]18歳 男

装備: 89式小銃、9mm拳銃

キル:256、総発砲数:215発 手榴弾:4


[藤真 豪志] 18歳 男

装備:M82A1、HK45、スコーピオンEVO3

キル:225、総発砲数:198発 手榴弾3


[創造神デミウルゴス] 不明 男(?)

地球を造った神、全ての始まりの神でもある


[カバルディア・ジョーンズ] 48歳 男

クリストフォロス領の領主でカバルディア家当主


[カバルディア・アイリス]10歳 女

カバルディア家次女


[トーマス] 52歳 男

カバルディア家の執事


[ジェーン] 21歳 女

カバルディア家のメイド


[パーシヴァル] 35歳 男

クリストフォロス領の騎士団団長、剣の腕はかなりの上級者


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