表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

非日常の回想録

〜I〜 ミっちゃんが叱ったんだ4

作者: 為下波図

 ミっちゃんが、態度が悪い、って叱ったんだ。減り張りがないって。


 研修があったんだけれどね、つまらなかったんだ。それで皆はうわのそらで、バスで移動中も爆睡しちゃって、気が弛んでいるって思われたんだ。そらそうだよね。


 ミっちゃんの言う通りさ。研修は仕事であって、私的な観光じゃない。上司の前だし、部外者にも会うし、背筋を伸ばして上品でいないとね。


 それができれば、あんなことにはならなかったわけで、反省したな。


 ミっちゃんは、運動できる格好で僕たちを集めて、一緒に走ったんだ。いや、罰だから、僕たちは走らさせられたんだ。

 ミっちゃんは走るのが得意で、むちゃくちゃ速いペースで走るから、途中で付いていけなくなる人がけっこういたんだな。僕も危なかった。


 本当に死にものぐるいだったよ。脱落したくない一心だったな。負けず嫌いと仲間に助けられたよ。


 ものすごくきついことをした後は体が軽くなるみたい。走らさせられたおかげで体力が少し向上したみたい。

 それにこの経験は、自分の限界に臨んだ貴重なものだと分かったんだ。ミっちゃん、ありがとう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ