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26話ー次の刺客

 レヴィアタンがイグリス王国に行き、ユリウスにやられた次の日。


 サタンはレヴィアタンの魔力が感知できなくなって、死んだと確信した。

 ー

 ちなみに七つの大罪セブンス同士は互いの生存確認するために「位置情報契約」という魔法を交わしている。この魔法は文字通り、契約を交わしたものが相手が今どこにいるのかわかるようになる魔法だ。この魔法は互いの了承が確認された時、相手もしくは自分が死んだ時に契約は解除される。

 ー

 しかし彼は当然のことだと思った。レヴィアタン1人なら1つの王国でも頑張れば倒すことができる。しかしあいつ(ユリウス)は遠く離れたこの暗黒大陸にいても感知できるほどの魔力を持っている。そんな奴は今までほとんどいない。いるとすれば数千年に一度生まれるという亜人のみ。

 サタンも一度亜人と戦ったことがある。勝つことができたが、決して侮れない。その時は自惚れていて、相手を舐めていたから負けたというのもあるが、それでもその亜人はサタンに一太刀入れた。お陰で右胸部から左脇腹にかけて大きな傷ができている。

 確かこの傷をつけた奴の名前は…まあいい。長年生きていればこれくらいのことは忘れる。

 サタンがレヴィアタン戦のことを考えていると、魔王からテレパシーがきた。


『サタン、話がしたい。内容はわかるな』

『御意』


 テレパシーが終わるとサタンはすぐに城から飛んだ。いや、正確にはジャンプをしたのだ。



 魔王の城に着いたサタンは、物音を一切立てずに庭に降りた。そこから歩いて魔王のいる所まで歩いていった。

 部屋に入ると、いつも通り椅子に座っている魔王の前に誰か2人いた。(サタン視点から言うと「位置情報契約」をしているし、魔力も感じれるから、城に着いた瞬間分かっていたけど)そこにはルシファーとマモンがいた。


「魔王様、なぜサタンがここにいるのですか」

「まあいいじゃねえかよ、ルシファー。いてもらって困るようなもんじゃねえ」


 と言ったような適当な挨拶を交わした。

 すると魔王が閉じていた目を開けた。その瞬間、3人は跪いた。


「お前達も知っていると思うが、レヴィアタンがやられた。戦況はわからんがおそらく瞬殺じゃろう。そこで、ルシファー、マモン。次はお前達に行ってもらいたい」


 2人は魔王の行ったことに対して「は!」と、返事をした。

 しかし、サタンは思った。こいつらで倒すことができるのか、と。

(おそらく魔王様の行った通り、レヴィアタンは瞬殺だろう。そいつ相手にこの2人だけでは到底勝てない。たしかに2人では強いがそれまでだ。あいつを倒せるほどではない)

 サタンが考えていると、魔王が2人に指示を出した。


「レヴィアタンが殺された位置からして、場所はイグリス王国だ。お前達には中央都市国家群セントラルで奴を殺してもらいたい」

中央都市国家群セントラル。それは何故ですか」

「理由は言えん。じゃが、やってくれるな?」

「「は!仰せのままに」」


 今の言葉とともに2人はその場を去った。部屋にはサタンと魔王だけになって、「お前には話しておかないとな」と言って、訳を話し出した。


「理由は2つあってな。1つ目は、この前お前が言っていたことも含めてあの2人にした。2つ目は、もしあの2人がやられたらベルフェゴールを向かわせることにした」

「ベルフェゴールですか」

「そうだ。あいつらが戦っら後だ。戦った直後安心して疲れが一気にくる。そして油断もする。そのタイミングで七つの大罪セブンスの 本気を見せつける」


 七つの大罪セブンスの本気とは、サタン、ベルゼブブ、アスモデウス、ベルフェゴールのことである。

 魔族の中でも七つの大罪セブンスは飛び抜けて強い。しかし、そのなかでも、さらに飛び抜けているのがいまの4人である。4人のうちの1人に対して、残りの3人でかかって勝てるかどうか。それだけの実力差がある。


「なるほど。それはいい案だと思います。しかしながら、万が一、ベルフェゴールが負けたらどうしますか」

「そうだな。そこは考えていなかった。まあ、その時に考えるとしよう。」


 そうして魔王との話を終えたサタンは自分の城に変えるために再び飛んだ。

 もしベルフェゴールが負けたとしたらどうするか、そのことを考えながら飛んだ。

 ベルフェゴールが負けたらこちらとしては、かなりいたい。しかしあいつなら負けるかもしれないな。あいつは自信過剰で、人を極端に見下す。しかも魔王様が言っていた状況になると、あいつが油断する可能性は極めて高い。また、いつもみたいに負けるかもしれない。

 ベルフェゴール対ルシファーとマモンで随分昔に決闘した時も、かなり見下していて、隙が生じ、負けた。

 あいつにはそんなとこがあるからな、と思ったが、今思ってもしょうがないことだと、考えるのをやめた。

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