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16話ー魔族の会談

 ユリウスがロアンクルシル王国に来てから半月後後の暗黒大陸。魔王の住む城での出来事。大きな部屋は普段俺達が漫画や映画などで見る部屋だ。大きな扉があり、そこから一直線に敷かれたカーペット。その先にはこれまた豪勢な椅子が1つ。

 そこに座っていたのはこの暗黒大陸を束ねる男、魔王ウブロ・バシュロネアだ。そして、その目の前には7人の魔王軍の幹部通称七つの大罪セブンスがいた。


 憤怒ラスサタン

 暴食グラトニーベルゼブブ

 色欲ラストアスモデウス

 怠惰スロウスベルフェゴール

 強欲グリードマモン

 傲慢プライドルシファー

 嫉妬エンヴィーレヴィアタン


 この7人で暗黒大陸を7等分し、それぞれ治めている。暗黒大陸は俺達がいる大陸にと比べて2、3倍は大きい。ということは人口、いや、魔口?もそれなりに多くなる。しかも魔族は人間のように協調性が全くないからまとめるのが至難の業だ。

 それをたった7人でまとめるということは、それだけ七つの大罪セブンスと魔族との実力の差が激しいことを示す。でないとこんなことはできっこない。

 しばらくして、魔王ウブロが口を開いた。その内容は魔王から聞くまでもなく全員が知っていた。


「お前達も知っているだろうが、つい先程、異常な魔力を感知した。これはあの破壊龍ヴェルハザードと同等かもしれん」

「その魔力の正体を調べてこい、というのが今回の話の柱ですね?」

「そうだ、サタン。やはりお前は頭が切れるな」

「ありがたきお言葉」

「そこで今回はレヴィアタン、お前に行かせたいと思っている」

「「?!」」

「はーん♡それはそれは。この上無き幸せですわん。わたくしこのまま死んでしまうかもしれないーん!」

「魔王様、その訳をお聞きしてもよろしいでしょうか。」

「ほう、お前が発言するとは珍しいな。だが、お前達に言うほどの理由はない。さっき私が勝手に決めた。」

「…わかりました。」

「しかし、なぜレヴィアタン1人なのですか?ヴェルハザード級の魔力を持っているなら複数人で戦う方がいいはずです。」

「アスモデウス、その気持ちも分かる。ただ考えても見ろ。やつは今封印されている状態だが、いつその封印を破るかわからん。やつ1人でも魔王軍は苦戦するレベル。それが2人になればより面倒だ。ならばここは1番魔力量の低いレヴィアタンに行かせるべきではないだろうか。彼女なら一般市民に溶け込み、暗殺するとことが可能だと思うが?」

「ん…、わかりました。魔王様がそう仰るならば」

「アスモちゃん。行けないことがそんなに悔しいの?まあ安心なさい。わたくしがちゃんと仕留めて来ますから。オーホホホ!」


 しかしそんな中、1人だけ疑問が消えないものがいた。サタンである。サタンは考えた。

 なぜレヴィアタンなのか。魔王様の言っていることも分かる。だが、なぜレヴィアタン1人なのか。魔力の調節なら私にもできる。一般市民に溶け込むなど朝飯前だ。

 サタンが1人で悩んでいると、魔王ウブロが「サタン以外は解散だ」と言って、


「レヴィアタン、標的にに関しては今の場所から移動するかもしれないからその事も考えて動け」


 と言った。その言葉にレヴィアタンは至極興奮し、そのまま自分の領地に帰った。

 そして、大きな部屋に魔王ウブロとサタンの2人だけになった。


「魔王様、もう一度お聞きしますが、なぜレヴィアタン1人に行かせたのでしょうか」

「ふん、やはりその事か。いいだろう。お前には言っておこう。」

「…」

「正直レヴィアタンにやつは殺せない。だが、やつの強さを測るならレヴィアタンがちょうどいい」

「強さを測る?」

「そうだ、もしやつがレヴィアタンに殺されたらそこまで。そしてレヴィアタンが瞬殺されたら、今後、脅威になるだろう」

「なるほど」

「して、レヴィアタンが瞬殺されたら次はどいつを連れていこうか。」

「それならマモンとルシファーごいいかと思います。奴らは普段、喧嘩ばかりしていますが共闘となればかなり強くなる。」

「それがいい。やはりお前に話して正解だったな」

「いえいえ、そんな。私も魔王様の真意に気づくことが出来なかったので、まだまだ未熟です。」


 そうして2人の話は終わり、サタンも自分の領地に帰った。

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