プロローグ
無性に転生物が書きたくなりました!
俺の名前は秋島 透、何処にでもいる25歳のサラリーマンだ。
普通の家庭に生まれ、普通の学校に通い、普通の中小企業に就職した。
身長・体重は平均的で、ルックスも普通だと思うし、特に人より秀でても物もない。
強いと言えば人と見るところが違うとよく言われ、他の人が気づかないところに気づいたりするが、
逆に言うと、普通の人が気づくところを見落とすこともあるので、長所とは言い難い。
そんな俺は今非常に困っている事がある、最近会社の同僚に勧められたスマホのゲームに苦戦している。
たかがゲームのことかと思うなかれ、今度の取引先の相手がこのゲームにハマっており、
一緒に狩りに行けるくらいに強くなっておけば、今後の取引も楽になるだろうという同僚の話なのだが、
俺は昔からクジ運が悪いせいで、ガチャ引いても狩りに行ってもレアアイテムが全然手に入らないのだ。
最近のゲームは強いアイテムやキャラが無いとまともに狩りが出来ない物が多く。
それを手に入れるために課金する必要が多い事から、課金ゲーと呼ばれるゲームが増えている。
今やっているゲームはまさにそれだ、幼い時に父親が上司や取引先に気に入れられるために、
よくゴルフをしていたのを覚えているが、まさか気に入られるためにゲームをやる時代が来るとは・・・
「どうしよう取引来週なのに、俺のキャラ全然弱いままだよ・・・」
レベルはそれなりに上がったのだが装備が弱すぎるため、全然先に進めないでいる。
いくら取引のためとは言え、仕事中にゲームをやるわけにも行かないので、睡眠時間を削ったり、
飯を食いながらや電車の移動中、またこうして歩きスマホをしながらでもレアを狙い狩しているのだが、それがマズかったのだろう・・・
「おい!あぶないぞ!!」
「え?」
気づけば赤信号の横断歩道の真ん中で目の前にトラックが迫って来ていた。
次は今日中に予定