第一話「物事の発端(1)」
いつものように朝7時に目覚めた僕はパジャマから制服に着替え、朝食をとるためにキッチンへと降りた。いつものように母・楓は目玉焼きを焼いていた。
「おはよう、悠真!」
「おはよう、母さん」
そしてカウンター越しには父・佐助と祖父・影千代がいた。父はテレビを、祖父はテレビと新聞w交互に見ている。その目線の先には僕らの住む十六夜地区周辺で起こっている、通り魔によるひったくり事件だった
。しかしこの事件は普通のひったくりとは違う点がある。一点目は謎の青い火の玉が飛んでいること。二点目はひったくられた後、かばんはすぐ近くに落とされていること。そして一番の謎がお守りがとられていること。そのお守りは、驚いたことに僕の家がやっている神社、“妖魔神社”で販売されているものなのだ。
―代々猫屋敷家では黒猫を守り神とし祭っていて、狛犬ではなく猫の石像猫があるため、世間には“猫神社”として知れ渡っている。
(―――…猫達が……?)
「ハァ…。悠真‼」
「ハイっ!?」
「時間ッ‼」
「あぁぁぁぁぁ!?」
僕は大急ぎでパンと目玉焼きを詰め込み牛乳で流し込んでかばんを手に取り玄関を飛び出した。
「行ってきます!」
「いってらっしゃい!」
自転車に乗り込み全力でこぎ進めた。チャイムギリギリで学校へ到着した。幼馴染みの凜と友人の景人に笑われてしまった。イラッとしながらも、これは事実なので睨み付けるだけにしておいた。しかし那にか不思議な感覚が出ていた。二人に対してと言う訳ではなく、特別であるような…そんな感じの感覚だった。
はじめまして
黒田紅羽です。
最後までお読みいただきありがとうございます。
これからも引き続き読んでいただけると光栄です。
初投稿ですので上手く出来なかったのですが、
アドバイス等々ください。
いただいたアドバイスは、
作品作りに生かさせていただきます。
今後ともよろしくおねがいします