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ホームカミングガーリー~ごきげんようお姉さま。わたし百合もバトルも無双します!~  作者: 天野ぬぼ子
第一章

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第35話 幼女vs少女!

「なにこれー」


生まれ変わったばかり(ゆえ)か、あれもこれもと興味を示すステフ。その中でも特に興味を持ったのがテレビとSmitch2だった。うーん、お子様にも安全なゲームって何だろう?と考えた結果、私は「どうぶつの里」を起動してみせた。


「あたしもやるー」


「ステフにできるかなぁ?」


コントローラーを渡すと、ひとしきりガチャガチャやった後、どうすればキャラが動くか会得したようでキャッキャと笑いながら里を駆け回っていた。

その時ピンポーンとインターフォンの音が鳴った。こんな早朝に誰だろう。蛇苺さまが来る予定になっているけど、それにしては早いし…。


「私出てくる」


もう既にどうぶつの里に夢中になっているステフをリビングに残し、玄関に向かう。


「はいはーい」


玄関の鍵を開けると、勢いよくドアが開けられた。


「たのもう!」


またしても幼女。…いや、ステフよりは少し大きい。小学3年生くらいか?豪華なドレスと王冠を頭に乗せた金髪の少女がそこに居た。その傍らに騎士エレーヌが立っている。思わず身構える私。


「そう固くなるなプロトエンジン。今日は詫びを入れに来たのじゃ。先日のこいつの先走りをな」


そう言って親指でエレーヌを指差す少女。…思い出した!この声はロイヤルヴァンガードを止めたUFOの声だ!


「とにかく上がらせて貰うぞ」


ずかずかと家に入ってくる二人。事態が呑み込めずおろおろしている間に二人は勝手にリビングに行着き、少女はどっかとソファーに腰を下ろした。エレーヌはその横に立ったまま控えていた。


「ご飯できたよ。おやお客さんかい?…今日は賑やかな日だね」


そこにばあばが入ってくる。さすがばあば。知らん少女がいきなりリビングに表れてもちっとも動じない。


「ごきげんよう諸君。余が女王軍司令にして首領、女王オレリアーヌ・ド・ラ・ルミエールである」


である、とか言われても女王軍も女王も存じ上げないのである。


「要するに六ッ菱にロボット(けしか)けてたUFOの親玉って事?」


「多少引っかかるが正にその通りじゃ。先にも言ったが、今日はウチのエレーヌが先走って襲撃した事について詫びを入れに来たのじゃ」


「はあ」


わけがわからず間抜けな返事をする私。


「まったくこのエレーヌと来たら功を焦りおって、指示もだしていないのに勝手に…そこ!ピコピコ(うるさ)いのじゃ!」


どうぶつの里に夢中になっていたステフはいきなり怒られ、ふええと涙目になる。


「おーよしよし、ステフ。ばあばと一緒にこっち来てごはん食べよう」


「うん…」


ステフをダイニングキッチンへと連れ出すばあば。


「良い匂いがすると思ったら朝餉の時間じゃったか、それはすまん事をしたな…どれ、人間の食事とやらが一体どんなものか見せて貰おうかの」


すっくと立ちあがってこれまたダイニングキッチンに向かう女王。自由か。

そこへまたピンポーンとインターホンが鳴る。ああもう!今度は誰!?と半ばキレながら玄関に向かうと、


「やあ結合ちゃん、今日はお招きに預かり…ってどうしたの怖い顔して」


今度は蛇苺さまだった。


「…いえ、何でもないです。お早いお着きで。どうぞどうぞ」


蛇苺さまを玄関に上げる。

うーん、朝だというのに何だかもう疲れてきた。



挿絵(By みてみん)

      ▲女王オレリアーヌ・ド・ラ・ルミエール

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