プロローグ
イカロスの翼という話がある。
それはロウの翼で太陽を目指したイカロスが太陽の熱によって翼を溶かされ、落ちて死んでしまうというお話。
ここから得られる教訓は、いくら人間ごときが頑張ったとして、出来ることと出来無いことがあるということだ。
そんなことは分かっている。
だが、人間には、不可能だと理解していても、諦めきれないことがある。
例えば、不老不死の存在を諦めきれない人などは、身のまわりで見かけることがあるだろう。
僕にとってそれは、イケメンとはいかずとも、そこそこの顔立ちになることだ。
というのも、僕は、産まれた時というのは言い過ぎとしても、幼少時には、もう世に言うブサイクで、もてたことはおろか、女子と話したこともほとんど無い。(1人を除いて)
だがしかし、顔が良ければモテるだろうと云う安っぽい推測からではない。
顔がいいからモテるとはけっして思っていない。
それよりもフィーリングがあうことの方が重要だとも思っている。
けれど、顔が悪ければスタート地点にすら立てないと云うことも中にはある。
そして、僕はその代表と言ってもいいと思う。
突然だが、僕には幼なじみの女子がいる。僕が話をする唯一と言っていいほどの女子である。
「幼なじみ」といえば僕の考えるところの最もフラグの立ちやすいものである。
しかし、顔が悪いゆえに彼女に男として見られた事がないような気がする。
というか、多分見られていないだろう。
此処だけの話、それが僕がイケメンになりたい理由だ。
彼女にもっと振り向いてもらいたいと望むことはいけないことだろうか。
いや、そんなことはない筈だ。
そんな思いを胸に僕は、かつて流行った「の○たをプロデュース」よろしく自ら(主に顔)を改善することに決めた。
・・・・・・まさかそれがあんなことになるなんてその時の僕は思いもしなかった。
この小説を読んで下さって誠にありがとうございます。
しかし、勢いで始めたこの小説、続きを書くか非常に悩んでいます。
1人でも続きが読みたいと言う方がおりましたら、続きを書くので、読みたい方は読みたいと感想をお書き下さい。
また、至らない所や改善した方が良いと思われることがありましたら、どんどんお書き下さい。
できるだけ努力するつもりなのでよろしくお願いします。