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初夏の目覚め

目を覚ます前から柑橘類の爽やかな香りが鼻腔をくすぐっている、ような気がした。


初夏の朝。まだ冷房を利かせる必要もなく、気持ちのいい風が備え付けの白いカーテンを揺らせている。その風がレモンの香りを運んできていたのだった。


アヤは起き上がって思い切り伸びをする。柔らかい日差しが顔にあたって朝が来たことを実感する。以前は寝起きが悪く、朝なんて来なければいいのにと思っていたのに。


窓の外にはレモンの木が植えられていた。以前の家主が残していってくれたもので、ガーデニングなんてやったことないアヤが家主に代わってもきちんと果実を実らせてくれてた。レモンの木の緑と、身の黄色、そして奥には白い砂浜と真っ青な海が見える。この景色は彼女の切望していた暮らしそのものであり、幸せの象徴のように感じられた。


ここはレモン島。瀬戸内海に浮かぶ小さな小さな島にアヤはいる。


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