表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日本に転生  作者: みき
1/1

勘違い

 俺には前世の記憶がある。猟師としてゴブリンを仲間と狩って、記憶が途切れている。なんてことない一日で死んだのか魔法に巻き込まれたのか。さっぱりわからねえ。慰めがあるとすればひとつ。貴族の子に生まれ変われた。


「先生、うちの子やせすぎでしょうか」

「うん。様子見しましょう。もしかすると」


 思わずにやけてしまう。日本語をやっと理解できるようになった。異国の言葉をしゃべれないようだったらどうしよう。と危機感を抱いて数年。赤ちゃんは言葉を覚えてくれた。それだけではない。目の前に医者がいる。高いお金を支払ってやっと治療してもらえる医者。たかがやせすぎで病院に訪れるなんて。いいところの子供だ。貧乏人の家と金持ちの家どちらがいいかといわれたら金持ちのほうがいい。飯はうまいし、部屋はきれいだし、いい環境だ。


 ふっと気が付いたら診察が終わっていた。って速い速い。心臓がどきどきする。車っていう乗り物はどうにも嫌だ。身動きがとれないように固定されて景色がびゅんびゅんと変わる。口がもっと回ればなあれはなんだ、これはなんだ、聞きたいことがたくさんある。目の前の景色をゆられながら眺めていると目の前が真っ暗になった。


 じっとまどろんでいると暗かった部屋にぼんやりと輪郭が見える。ああ。寝て起きて。なんか退屈だ

「んっ」あーいーうーえーおー。むずむずするだけでよくわからない。言葉は覚えられたし気長にまとう。1,2、と。


「あははははは、うちの子スクワットしてる」


 お母さんが笑っていた。スマホという薄い板を構えている。目につかないように体を鍛えていたのに。






医者「足に筋肉がついてるので運動してるのかもしれません」

やることないし体力つけとくか!と、がんばってます。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ