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序章 死なない男
アクセスありがとうございます。
不死身な人が、もし身近にいたら?
と想像しながら書いてます。
不死身な男だと壮大な話ななりがちなでしょうが、庶民な不死身の男がいても良いかな、と想像をめぐらせています。
そんな感じを楽しみながら、読んでくれると嬉しいです。
私は死なない。
不死身の男だ。
登山家が何度も危険な目に遭っているがその都度生還しているとか、プロレスラーが再起不能の大怪我から復活したとかに使われる比喩じゃない。
物理的に不死身なのだ。
肉体的な歳もとらない。私の肉体的な年齢はおそらく二十五から三十歳くらいだろう。実際の年齢は三百歳くらいだと思う。私は江戸時代中期くらいから生きてるので、記憶は曖昧だが、まあ、おそらくそのくらいの年齢だ。
今、私は令和の世の中に生きている。あるルートで戸籍を買い、横浜の伊勢佐木町に潜むように暮らしている。