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私は望んでないの(仮)  作者: 鳴海
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明けましておめでとうございますm(_ _)m


 喋るまでは分かったけど、ツガイ?って番?

この黒豹何言ってんの?



 番の疑問を突っ込む隙も無いまま、私は今、お城の客室で国王との謁見準備が整うまでソファーで座って待っているように言われたけど・・・。


(お、おちつかない。)


本当にTHE・お城だし、部屋も豪華すぎて最初はソファーに座るのも躊躇ってしまった。


(すごい、小説の描写と実際に見るのでは全然違う!なんだっけ?そんな格言?あったよね。身をもって体験する日がくるとは。)


謎の感動をしていると、近くにメジストが来ていた。


「メ、メジスト様?」


『“様”などいらない、メジストとそう呼んでほしい、お前にはそう呼ばれたい。』


 乞うように、輝く金の瞳を細めた。


「メジスト?」


『なんだ?』


望んだ呼び方で呼ばれて嬉しいのか、声が更に柔らかくなった。

それに、表情もとても豊かに変わる。

だけど、今はそれよりも


「なんでずっと喋ってくれなかったの?」


喋れるなら会ったときに話せていたらよかったのに、そう出来ない理由があったのかな?


『話せなかったんだ、お前がまだこの世界に馴染んでいなかったから。』


眉を下げて悲しげな顔をしながらメジストは答えてくれた。

そうか、よくある設定だ。


『だが、やっとお前と話すことが出来て嬉しい。あぁ、まだ名を聞いてなかったな。どうか、教えて欲しい。』


まるで、許しを請うかのように私に頭を下げた。

あの騎士たちには神のように扱われていたのだから、もっと偉そうにしていいはずなのに。


浅倉(あさくら) 理沙(りさ)っていうの、リサでいいよ」


『リサ…リサか。』


目を閉じて私の名前を繰り返す。体の中に取り込むかのように。

読んでいただきありがとうございます。

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