『階段と迷宮の比喩衝動』・・『詩の群れ』から
『階段と迷宮の比喩衝動』・・『詩の群れ』から
㈠
俺はいつだって、比喩衝動を持っているさ、だろうだ。
成程な、比喩衝動によって、現実に立ち向かうんだろう、だろうだ。
そうだろう、それらは、一見して、現実の中にも存在している。
それは、一体何処なんだい、え?
㈡
そうさ、それは、例えば、ビルの一角にある、階段にある。
何だって、それはまた、どうしてなんだろう。
それはだな、階段が、如何にも脳内を比喩化しているからさ。
成程、つまり、立体の演説の如く、そんな言葉や台詞は、寧ろ、迷宮行きだろう、だろうだ。
㈢
そうなんだよ、階段と迷宮の比喩衝動ってことで、詩の群れも盛況だろう。
遠近法まで持ち込む現代社会は、比喩だらけの階段と迷宮だろ、だろうだ。